宇城市議会 > 2009-06-11 >
06月11日-04号

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  1. 宇城市議会 2009-06-11
    06月11日-04号


    取得元: 宇城市議会公式サイト
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    平成21年 6月 定例会(第2回)         平成21年第2回宇城市議会定例会(第4号)                          平成21年6月11日(木)                          午前10時00分 開議1 議事日程 日程第1  一般質問 日程第2  報告第 4号 平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報              告について 日程第3  報告第 5号 平成20年度三角町振興株式会社の経営状況の報告につ              いて 日程第4  報告第 6号 平成20年度不知火温泉有限会社の経営状況の報告につ              いて 日程第5  報告第 7号 平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報              告について 日程第6  議案第40号 宇城市職員特殊勤務手当に関する条例の一部を改正す              る条例の制定について 日程第7  議案第41号 宇城市手数料条例の一部を改正する条例の制定について 日程第8  議案第42号 宇城市立児童館条例の一部を改正する条例の制定につい              て 日程第9  議案第43号 宇城市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定につい              て 日程第10 議案第44号 宇城市三角センター条例の一部を改正する条例の制定に              ついて 日程第11 議案第45号 宇城市市道路線の認定について 日程第12 議案第46号 平成21年度宇城市一般会計補正予算(第1号) 日程第13 議案第47号 平成21年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第1号) 日程第14 議案第48号 平成21年度宇城市簡易水道事業特別会計補正予算(第              1号) 日程第15 議案第49号 平成21年度宇城市水道事業会計補正予算(第1号) 日程第16 議案第50号 平成21年度宇城市下水道事業会計補正予算(第1号) 日程第17 議案第51号 平成21年度国民健康保険宇城市民病院事業会計補正予              算(第1号) 日程第18 議案第52号 工事請負契約の締結について(長崎久具線地方道路交付              金工事) 日程第19 同意第 1号 固定資産評価員の選任について(河田 信之氏) 日程第20 諮問第 2号 人権擁護委員候補者の推薦について(古田 弘子氏) 日程第21 諮問第 3号 人権擁護委員候補者の推薦について(喜津木 司朗氏) 日程第22 諮問第 4号 人権擁護委員候補者の推薦について(坂﨑 秀直氏) 日程第23 請願第 2号 特別養護老人ホーム増床確保についての請願書 日程第24 請願第 3号 特別養護老人ホーム増床確保についての請願書 日程第25 請願第 4号 宇城市立豊野小学校の校舎改築並びに一貫教育導入につ              いての請願書 日程第26 陳情第 3号 要望書 日程第27 休会の件2 本日の会議に付した事件 議事日程のとおり3 出席議員は次のとおりである。(30人)  1番 福 田 良 二 君          2番 河 野 正 明 君  3番 橋 田   章 君          4番 德 永 雄 一 君  5番 髙 田 幸 夫 君          6番 大 嶋 秀 敏 君  7番 尾 﨑 治 彦 君          8番 藤 木   保 君  9番 椎 野 和 代 君         10番 橋 田 和 征 君 11番 河 野 一 郎 君         12番 坂 本 順 三 君 13番 中 村 友 博 君         14番 山 岡 祥 二 君 15番 野 田   寛 君         16番 松 下 倫 三 君 17番 西 村   智 君         18番 栗 﨑 秀 人 君 19番 長 谷 誠 一 君         20番 松 野 孝 敏 君 21番 永 木 伸 一 君         22番 入 江   学 君 23番 堀 川 三 郎 君         24番 末 松 立 身 君 25番 米 村 和 雄 君         26番 中 山 弘 幸 君 27番 古 川 紀 満 君         28番 石 川 洋 一 君 29番 岡 本 泰 章 君         30番 楠 田   浩 君4 欠席議員はなし5 職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 議会事務局長   村 田 一 朗 君 書    記   河 村 孝 義 君   書    記   小 川 康 明 君6 説明のため出席した者の職氏名 市長       篠 﨑 鐵 男 君   教育委員長    今 村   弘 君 総務部長     佐 藤 守 男 君   企画部長     古 川 明 生 君 市民環境部長   河 田 信 之 君   健康福祉部長   城 本 剛 至 君 経済部長     中 野   透 君   土木部長     前 田 典 洋 君 教育部長     川 﨑   誠 君   会計管理者    千葉﨑 孝 穂 君 総務部次長    松 田 立 秋 君   企画部次長    高 橋 正 博 君 市民環境部次長  前 田 信 幸 君   健康福祉部次長  吉 村 和 廣 君 経済部次長    佐 藤 増 雄 君   土木部次長    中 岡 秀 男 君 三角支所長    木 下 敏 幸 君   不知火支所長   松 本 優 子 君 小川支所長    藏 野 恭 敬 君   豊野支所長    大 杉   止 君                      農業委員会 市民病院事務長  平 中 孝 子 君            志 水   勉 君                      事務局長 監査委員事務局長 浦 﨑 一 成 君               開議 午前10時01分             -------○------- ○議長(末松立身君) これから、本日の会議を開きます。 ここで、議長から申し上げます。市長から追加議案が提出されております。お手元に配付の議事日程(第4号)日程第18、議案第52号工事請負契約の締結についてであります。             -------○------- △日程第1 一般質問 ○議長(末松立身君) 日程第1、一般質問を行います。順番に発言を許します。 まず、14番、山岡祥二君の発言を許します。 ◆14番(山岡祥二君) おはようございます。14番、山岡、志政会の会派に属しております。議長のお許しを受けて、今から一般質問をさせてもらいます。よろしくお願いします。 今回、市長との初めての一般質問ということで少し緊張しておりますがよろしくお願いいたします。今回、国の平成20年度の補正予算で5億円強、それから平成21年度の第一次補正予算7億4,500万円ですか。それからまだ未定ではございますが、地域活性化公共投資臨時交付金というのが宇城市に入ってくることになっておりますし、多分17、18億円になるんじゃないかなと私も予定しておりますけれども、宇城市の各部におかれましては、今までできなかった事業も手が出せるんじゃないかと思っております。全国の市町村の市長たちにも国のこのお金がくることによって、今までできなかったことができるんじゃないかということで、日本全国の市長たちには追い風が吹いているんじゃないかと私も思っております。宇城市の各部におかれましても、今まで手が出せなかった事業もできるんじゃないかと私は思っております。各事業においては精査し、できるところからやってもらいたいと思っているところでございます。 では、一般質問に移っていきたいと思っております。豊野小学校の改築と小中学校の一貫校についてご質問をしたいと思っております。豊野小学校の改築と一貫校については昨日の大嶋議員の一般質問と重複するところがあると思いますが、その点はよろしくお願いいたします。豊野小学校は宇城市の小学校の中で最も古く昭和37年に完成し、長い間の懸案でありました北部小学校南部小学校統合小学校として完成にこぎつけたところであります。建設にあたっては、1期工事、2期工事として2年間で建設されております。その工事の内容を申しますと職員室を入れた27教室、のべ床面積3,000㎡、総工費6,000万円で3階建ての建物でありました。統合小学校完成までには、当時の村民の皆様の大変なご努力と当時の県会議員園田清充先生や松橋の水田伸三県議などのお力があったと聞いております。耐震調査については、平成15年4月に文部科学省より学校施設の耐震化推進の指針が示されました。宇城市では、早5年が過ぎ、耐震に対する調査はほぼ済み、その後の善後策が話し合われているところであります。豊野小学校においても、耐震1次診断の結果で2次の診断が行われ、昨日大嶋議員の質問の中で、震度6の地震が来た場合に耐震基準のIS値、それが0.24であり、豊野小学校は倒壊の危険性があるということで診断されております。皆様もご承知のとおり我が国は非常に地震の多発国であり、近年震度5以上の地震が多発しております。宇城市においても布田川・日奈久断層があり、阿蘇の長陽から益城町、御船町、甲佐町、豊野町、小川町、それから日奈久、田浦へと続く断層でございます。この地域においては、今後30年以内にマグニチュード7.2クラスの大地震が発生すると、地震に対する専門学者たちが述べております。教育委員会におかれましても、学校の安全、安心対策として1日も早く行動をしてもらいたいと思っているところでございます。先日、地元の区長会長と副会長が議会に請願書を出され、その後、篠﨑市長にも会われ、小学校の改築と小中一貫教育について請願されました。篠﨑市長におかれましては、今後豊野小学校の改築と小中一貫教育についてどのようなお考えかお伺いいたします。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 山岡議員の質問にご答弁申上げます。 豊野小学校校舎は、昭和37年3月の完成で、建設から47年が経過しておりますが、約20年前の平成元年からの2年間で大規模改修を行ってはおりますが、宇城市の学校施設の中でも最も古い建物であります。 そのようなことから、豊野小学校の改築は、三角小・不知火中と並び、平成17年に策定いたしました「第一次宇城市総合計画」の中に位置付け、前市長から準備を進めていたところでございます。 しかしながら、景気の低迷など社会経済情勢は大きく変化しており、地方財政も税収の減少など大きな影響を受けております。宇城市におきましても、建設事業が相次いだため、財政状況を精査する必要があると考えました。 また、豊野小学校豊野中学校敷地に建設し、幼稚園をも合わせた施設一体型の「幼小中一貫校」とすることについても、地域の方々の意向を十分お聞きして判断すべきだと考えたのであって、豊野小学校の建設に反対をしたものではありません。 ところで、計画に先立ち実施しました耐震診断では、IS値は0.24と補強工事が必要であるという結果が出ております。コンクリート強度はしっかりしているようです。 そこで、豊野小学校については、財政状況を見ながら、地域の皆さんの希望が反映される形でできるだけ早く建設したいと考えております。 現在、考えておりますスケジュールは、本年度地域の皆さんのご意見を伺いながら基本設計を行い、22年度に実施設計、23年度に建設工事を行いたいと思っております。 次に、小中一貫校についてご答弁いたします。小学校と中学校が連携をして児童生徒の教育に当たることは、効果的であると思います。全国的に小中連携や小中一貫という形での取組が増加しているのは、学力向上や生徒指導面でメリットが大きいからでありますし、文科省も本格的に推進する方針を打ち出しております。 宇土高校に県立中学校が併設され、中・高の一貫教育が始まりましたが、これは「多様な教育の機会を創出する」ことや従来の「6・3・3制」が抱える様々な問題を解決することにあります。 さて、小学校、中学校の一貫教育指導につきましては、学級担任制から教科担任制に変わることだけを考えても子どもに少なからぬ戸惑いがあろうと思います。また、全国的に不登校が増加しておりますが、兄弟が多く、大家族の中で育った頃には見られないことでした。現代社会は、教育の在り方にも改革を求めているのだと思います。 小中の一貫教育は、学力向上ももちろんですが、子どもたちの心の変化に対して、より細やかに対応することが可能であり、心の健全な発育に効果があると思います。豊野小・中学校は、不登校児童・生徒対策も大きな課題とお聞きしております。そのようなことを勘案しますと、先生方は苦労も多いかもしれませんが、小中一貫教育の導入は課題解決の一方策だと思います。 ◆14番(山岡祥二君) 私も今回の小学校の改築と小中一貫校については、数人の保護者の方と、施設一体型と施設分離型についてご意見をお聞きしたところであります。施設一体型の方が良いとの意見が多く聞かれました。市長におかれましても、いろんな意見を集約された中で施設一体型でいきたいと先ほど答弁されましたが、施設一体型とした場合、授業時間内におけるプールや体育館、運動場への移動、クラブ活動や放課後の学童保育への移動は多くの危険性があると思われますが、そのような問題点につきまして、今後どのようなお考えを持っておられるのかお聞きしたいと思っております。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 山岡議員のご指摘は、現在の豊野小学校豊野中学校の間には、市道が走っており、施設一体型として整備した場合、現小学校敷地内に残るプールや体育館を利用する際、移動に危険を伴うということであります。 確かに同一の敷地内にある場合と比べれば、危険性は増すことになります。時間のロスも否定できないところであります。そこで、安全面の配慮や工夫をすることで、マイナス面を少なくしていかなければなりません。 具体的な危険回避策として、まず、児童生徒に事故防止の指導を徹底いたします。原則として、授業の移動については教師が引率する。次に、カーブミラーや横断歩道を点検し、設置場所等を見直す。あるいは増設する。また、工夫という点では、授業では、できるだけ現中学校の体育館や運動場を使用し、併用できない場合のみの使用とすれば、年間数回で済みます。プールの時期は約1か月間であり、2学級が一緒に使用するような工夫をすることで複数の教師で引率することができます。 学童保育については、学童の先生と話合いが前提となりますが、迎えに来ていただくことも工夫の一つではないでしょうか。これらの外、信号機の設置など、いろいろな回避策を検討したいと思います。いずれにいたしましても、施設一体型によるそれ以上のメリットを大いに期待しているところでございます。 ◆14番(山岡祥二君) 今、市長が言われましたとおり、あらゆる方策を講じて安全面には考慮してもらって、まだまだ今後とも、いろんな注意事項などが出てくると思いますので、その点に際しましては、今後とも部局でいろいろつめてもらいたいと思っております。よろしくお願いします。 続きまして、先日の大嶋議員の質問の中でいろんなことがある程度言い尽くされておると思っておりますので、答弁はいりませんが、設計のことについて一応述べたいと思っております。設計については、前阿曽田市長の時、豊野町公民館で平成20年12月7日にアートポリスプロジェクトによる公開審査が行われました。私も公開審査会ということでありましたので参加いたしまして、5社の企業体による審査会が開かれておりました。5時間の長きにわたり審査が行われ、その結果、小泉アトリエとSDAの共同企業体の会社が選出されました。私は設計に関しては全然わからない素人ではございますが、意見などを言える立場ではございませんけれども、奇抜な設計とガラス面を多く対応した空間の構造が設計されておったと思っております。台風や大雨などの時、本当に耐えれるのか、また安全性に対処できるのかというところでありました。これからの学校施設は、設計の段階から学校や保護者、地域の皆様の参画により、総合的に計画されることが重要ではないかと思います。教育委員会におかれましては、このことを踏まえて地域の皆様にも共通の理解ができるようなお願いをいたしてもらいたいと思っております。基本的には、使いやすい学校施設、それから地域の核となる学校施設、それから安全、安心に配慮した施設が必要ではないかと思っております。それから、今環境に配慮した学校施設でなければならないと思っております。今後は、基本設計の作成時に十分検討してほしいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 以上、設計については、私の所見でございますので、部長が答弁されれば聞きたいと思いますのでよろしくお願いします。 ◎教育部長(川﨑誠君) ただいま、山岡議員の設計への思いをお聞かせいただきました。正にそのとおりだと私たちも考えているところでございます。今後、今年度ですけども、基本設計をやっていく上で、山岡議員が今言われましたことについて十分地域、それからPTA、学校の意見を取り入れながら基本設計にいかしていきたい。コンサルにつきましても、ワークショップ等も数回計画をされ、その中で今言われました内容については十分検討する時間があるかと思いますので、今後そこら辺を十分私たちもつめていきたいと考えております。 ◆14番(山岡祥二君) 続きまして、小中一貫教育についてお伺いいたします。近年学校の現場において、いじめや不登校の問題、それから学力低下や子どもたちが犠牲になる犯罪が社会的な問題となっております。このような多くの問題を解決するには学校、家庭、地域の連携が必要と思われます。また、学校での小学校、中学校が共に連携して問題の解決に当たることが重要だと思われます。その対策として小中一貫校の導入をすべきと思いますが、教育委員会としては、どのようなお取組をされるのかお伺いいたします。 ◎教育部長(川﨑誠君) 今後どのような形で小中一貫教育を行っていくのかという山岡議員の質問でございますが、小中一貫教育の具体的な内容につきましては、今後つめていくことになると思います。小学校につきましては、平成23年度から、それから中学校については24年度から新教育課程に移行してまいります。そういうことで特別な教科の新設などは授業時間の関係から困難であると考えています。まず、必要なことは、小学6年、中学校3年としていた学習指導や生徒指導の方法を小中9年間を見通した中で最も効果的な形に変更することだと思っています。これらは対象校であります豊野小中学校の先生方に精査をしていただくとともに、先進事例の検討や経験者、専門家の助言、そして当然のことながら県教育委員会の指導も仰ぎながらやっていきたいと考えているところでございます。 ◆14番(山岡祥二君) 豊野の小中一貫教育、それから学校建設については、年度で1年間遅れているような感じがしておりますので、速度を速めてこのことに教育部としても真剣に今後取り組んでいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 続きまして、松橋道の駅についてお伺いいたします。 松橋道の駅につきましては、旧松橋時代から生産者やJAで何度となく計画されましたが、実現までにはいかなかった経緯があったと思います。旧松橋町時代は、商工会や中小の商店に配慮をされ建設されなかったと私は聞いております。しかしその後5町合併後、新市になりまして計画され、4、5か所の候補地があったと聞いております。その中で今の永井運送の跡地が造成をしなくてもいいし、広くて割安で手に入ると聞いておりましたので、あそこに決まるものと私は思っておりました。ですけれども、今のところに決まり、その後ホテルを誘致し、道の駅と物産館を造ることで今の事業が進んでおります。私としては、既存の施設と競合するということで反対の立場をとっておりました。それから既存と競合するということでおりました関係上、それらの既存の施設からの同意書を求めるようにということで市長にもお願いしたところでございます。しかし、建設の方向にどんどん進みまして、非常に市長におかれましても、決断されるまでの経緯については非常に苦慮されたことと思っております。建設にあたり、決断されたあたり、その辺の経緯について市長にお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 山岡議員のご質問にお答えいたします。 私自身、就任後本事業について、関係部署と幾度となく検討を重ねてきました結果、議員も現地の進捗状況は確認されていると思いますが、道の駅建設が、国・県・市の連携による継続事業であること。雇用の増大につながること。さらには、道の駅の必要条件として、地域を活性化する施設である地域振興施策を整備しなければならないことなどから、宇城市の基幹産業である農業の振興策として、地元で生産された農産物などを直売することから、食育・地産地消の推進につなげる、地域農業を活性化する地域振興施策と認識いたしました。 本施設は、担い手農家の育成、農業生産の拡大、農家所得の向上、耕作放棄地の解消、雇用の拡大、さらには女性・高齢者農業者生きがいづくりなどに寄与する施設であることを判断し、建設に取り組むことを決定し、粛々と進めております。 ◆14番(山岡祥二君) 建設にあたっては、既存の施設と競合するところがありますが、十分な協議についてはできているかということで、私は同意書について市長にとってもらいたいということでお願いしておきまして、その写しを今ここに参加者の写しをいただいているところでございます。中身を見てみますとやっぱり若い後継者や担い手の方が非常に期待しておられるということで、私も最初は反対のところでありましたですけれども、そのようなことをかんがみますといろんな思い入れはありますが、いい方向にいくことが一番、三角のフィッシャーマンズワーフですか、それと不知火温泉センター、それから特に豊野のアグリパークがやっぱり一番問題であります。先日も大嶋議員が懸念しておられたことを私も十分承知しておりますし、今後いい方向にいくことをしっかり願うだけでございます。よろしくお願いしときます。 続きまして、ホテル用地についてお伺いしたいと思っております。ホテル用地につきましては、先日も德永議員、2日前の中山議員の質問の中に、民間対民間の契約だから見直したらどうかという質問があっておりましたが、私は民間対民間の契約ではありましたが、そこに至るまでは前市長の阿曽田市長は地権者の協力を得ていたはずであります。信義則的にも地権者への責任があるということは事実であります。今後もいろんな問題がこの用地については発生すると思いますので、市としてはどのような取組をされるのかお聞きしたいと思っております。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 道の駅に係るホテル用地でありました土地について、地権者との協議等の状況についてお答えいたします。概略につきましては、先般からの一般質問の中で再三お答えしておりますので、要点のみご説明いたします。 ホテル用地の売買契約につきましては、4月15日にルートインホテル側と地権者間で合意解約が成立しておりますのはご承知のとおりと思います。 用地取得に関しましては、これまでの経緯を考えますと、地権者の方にはご迷惑をかけないようにすることを検討してきたところであります。また、ホテルの誘致を道の駅建設事業の1つとして推進してきた経緯もあり、市が用地斡旋等の業務を行ってまいりまして、信義則上の義務があり、市で用地を購入することと判断いたしました。 理由といたしまして、地権者の意向として、ホテル用地の経緯で2年間待っていただきながら今回の事態となったこと、また、民間企業誘致とすれば、更に法的手続きなど所要の期間を要することもあり、地権者の不安をあおることにならないか、心配をしたところであります。 地権者の方は、ホテルの誘致事業として市が用地斡旋等の業務に関与しておりましたので、地権者は市が責任を持って用地買収を行うよう強く要望されているところであります。 また、地権者は買収に応じる意向を確認いたしております。 ◆14番(山岡祥二君) このホテル用地については、今まで二転三転しながらきて最後は頓挫したという経緯になっております。しかしやっぱり広い土地でございますので、今後の有効的な使い方についてはしっかりお考えいただくということでお願いしておきたいと思います。 続きまして、松橋の道の駅について、運営については指定管理者になると聞いておりますが、協議については本当にできているのかということについてお伺いしたいと思います。 ◎経済部長(中野透君) ただいまの質問にお答えいたします。 協議についてはできているのか、指定管理者についてはということでございますけれども、物産館の運営につきましては、今までの一般質問でもお答えをしてきたところでありますが、市が公の施設として建設することから、指定管理者制度を導入することにしております。 市内にあります類似施設は、市が出資します第3セクターでありますが、本施設には市は出資しません。したがって、市と締結する協定書を遵守し、自助努力による経営が必要になります。このようなことから出荷者への指導は、農産物の生産・指導・販売等にノウハウのあるJA熊本うきと、事務レベルで協議を進めてきており、本施設への参画意欲も非常に高く、主体的な取組を期待しているところでございます。 JA熊本うきは、指定管理者の応募に向けて出荷者を募り、現在、約550人が希望されているとお聞きしておりますし、今後更に販売商品の充実や数量確保のため加入促進に力を入れていきたいともお聞きをしております。 来春のオープンを考えますと1日でも早く指定管理者を決定し、オープンに向けて出荷者への「地産地消」による「安全・安心な農産物づくり」の指導徹底、品ぞろえのための多品目選定、作付けや栽培管理など取り組むことが急がれます。 以上のようなことから、指定管理者の募集については、慎重を期して臨みたいと思っております。 ◆14番(山岡祥二君) 昨日のお話でありましたですけれども、農協の共撰品について出荷部会と協議しなければならないということで聞いておりまして、そのことにつきましても、部長におかれましてもスムーズに共撰品が出せるような体制をおつくりいただくならと私も昨日の質問を聞いておりまして、ああそうだなという思いがしっかりしておりました。今後とも部長におかれましては、その方向にご尽力いただけるようよろしくお願いします。 続きまして、建設にあたって財源でございますけれども、今後財源に対してはどうするのかということについてお伺いいたします。 ◎経済部長(中野透君) 本体の建設予算につきましては、国の20年度第2次補正予算の新規事業「地域雇用拡大型農業経営確立緊急対策事業」を九州農政局の配慮により確保いただき、3月の定例議会の補正予算に提出をし、議決をいただき、21年度へ明許繰越をし、現在建設に向け粛々と業務を進めているところであります。財源の確保につきましては、建設工事費の2分の1を国庫補助金、補助残を合併特例債で活用するため、一般財源は最小限の対応としております。公の施設であることから指定管理者から寄附金を納入していただくことにしております。
    ◆14番(山岡祥二君) 今、部長の言われましたとおり、財源についてはいろんなことを一般財源は最小限にして造ると言われておりますので、一応建設にあたっては、指定管理者に多分なられると思いますJAに対しまして、十分なご協議をしながら建設に向けて動いておりますので、その辺しっかりご協議いただきまして立派なものを作っていただければなと思っているところですのでよろしくお願いしときます。 次に三角の振興についてお伺いします。私も豊野におりまして、三角の方と一緒に会派を組んでおります。私が東で三角の方が西に3人です。私も三角の方と一緒に、ここ3年間一緒に会派を組んで、非常に私はもう3人の方には非常にいろんなことを教えてもらって、本当に親近感を持っておりますし、私がまだ小学校3、4年の時、まだ車社会ではなかった時、電車を使って松橋から乗り継いで、宇土、それから三角といった経緯もそういう思いがありまして、駅前で電車を下りまして、前は汽車と言ってましたが、駅前を出ますとポンポン船の焼玉エンジンを持った船がいっぱいあそこの港におったことを覚えております。それから船に乗って海水浴に行ったことを思っております。夏は三角に海水浴、秋口にはみかん狩りということで、河内の方にバスでよく行ったことを子どもながらに今思っております。非常に三角のことについては私もそういう小さい頃の経緯もありまして、非常に思い入れが強いところでございます。三角については振興について、今から順次お聞きしたいと思いますが、時間の都合上足らないかもしれませんけど、戸馳の橋とフェリーのことは後回しにして、先に大田尾漁港についてお尋ねいたします。大田尾港におきましては、地球温暖化によりまして、大規模な台風の発生がここ数年感じられております。この宇城市も例外なく台風の高潮や波浪の被害を受け、平成11年の松合地区を筆頭に大田尾や戸馳にも大きな被害となっております。特に大田尾海水浴場の背後集落は直接海に面しておりまして、防護施設がなく大変危険な状況にあります。台風の経路次第では、今後大きな被害を受ける可能性がありますので、市の整備方針をお尋ねしたいと思います。 ◎市長(篠﨑鐵男君) お答えいたします。大田尾漁港の西側に位置する護岸、岸壁は、平成16年9月29日に来襲した21号台風で被災を受け、平成16年度から平成17年度にかけ災害復旧事業及び海岸保全施設整備事業の2つの事業を併せ、延長297mの整備を行ったところでございます。 また、更に西側に位置する海岸地帯は、以前から海水浴場として利用されており、海岸保全施設及び海水浴場として利用可能な整備が検討されてきたところであります。当海岸の台風による被害は大きくありませんでしたが、台風等の高潮、波浪による被災が危ぐされているところです。市といたしましては、今後十分な調査等を実施し、整備工法等については、地元住民と十分な協議を行い、事業を進めていきたいと考えております。 ◆14番(山岡祥二君) 大田尾漁港については、私たちが若い頃、若宮海水浴場もしかりありますけど、よく20代に遊びに行ったことを今思い出しているところでございます。大田尾で海水浴をいたしまして、もう五橋が開通しておりましたので、12時から先は料金が無料となっておりましたので、ばっと行って、あそこは松島ですか、五橋を渡りきってしまって、後からあそこで回ってまた帰ってきたことを今思い出したところでございます。大田尾漁港、それから五橋におきましては、非常に海水浴場として昔は本当ににぎわっていたと思います。最近は、天草の奥地が開発されまして、なかなか手前に泊まるということありませんので、今後とも漁港の更なる整備をいたしてもらって、昔のにぎわいが返ってくるように、市としてもご尽力いただければなと思うところでございます。よろしくお願いします。 続きまして、西港の世界遺産についてお伺いいたします。西港については、三角の観光の目玉として年間30万人ぐらいの観光客が立ち寄られておりまして、世界遺産として登録のため、宇城市としても今まで誘致活動を大変何回もやってきたところであります。ご案内のとおり、西港は明治20年に開港し、当時は3つの桟橋があったそうであります。石炭や米、麦、硫黄などの国の特別輸出港として繁栄した港でありまして、明治の3大築港としての貴重な施設と位置付けられております。その桟橋について今回県との協議において、浮き桟橋が計画されていますが、聞くところによりますと文化庁との協議で浮き桟橋の建設について、昔は木で作っておりましたが、今度は要するにステンレスかそれに似た鉄骨などで作るということで、文化庁からストップがかかったということで今後市はどのような対策を持って、この桟橋、それから遺産登録に向けてやっていかれるのか、お聞きしたいと思っております。 ◎市長(篠﨑鐵男君) お答えいたします。世界遺産の現在の状況についてお答えいたします。 平成18年6月の九州地方知事会を発端に世界遺産の動きが始まったことは、皆さんご承知のことと思いますが、平成21年1月に正式に暫定リストに記載され、10月に九州・山口の近代化産業遺産群の構成自治体6県11市で世界遺産登録推進協議会を立ち上げ、平成21年1月から4月にかけて海外の専門家を中心とした専門家委員会の中で、三角西港をはじめとする22の構成資産について調査、評価検討を行ってきました。 九州・山口の近代化産業遺産群のストーリーには、4本の柱が提案されており、その第3の柱「国内外の石炭需要への対応」の中で、三角西港は良質な三池炭の国外への輸出港として、長崎県の口之津港と共に、重要な位置を占めておりました。また、明治3大築港の現存する唯一の港といたしましても、非常に高い評価をいただいています。このような状況で、三角西港が引き続き構成資産として残ることはほぼ間違いなく、6県11市が本登録へ向け、一丸となって動く必要があると思っております。今、言われました桟橋と世界遺産の問題でございますが、県文化課といたしましては、両方を一緒にすることはまかりならんということで通知を受けております。ですから今一生懸命会議をしながら結局場所を桟橋の場所を変更するということにすれば通るのかとか、いろんな論議を深めておりますが、最終的には桟橋との整合性ですが、前にも述べましたように、世界遺産の動きは、他6県11市への影響は大きく、県文化課、県港湾課、本市企画課、文化課と協議し、代替案等を検討した上で、文化庁へ協議をお願いする運びとなっております。 ◆14番(山岡祥二君) NHKの大河ドラマですか、坂の上の雲ですか、今年の11月から放映されるということで。司馬遼太郎の代表作ということで、明治から大正、昭和の初期まで歴史的な、日本の動向の中でそういう大河ドラマが始まるということで、よければ何らかの策を講じて、桟橋については建設できるようお願いしたいと思っておりますのでよろしくお願いします。 次に、戸馳の花の学校についてお伺いします。花の学校につきましては、平成21年、本年度の補正予算の中で、花の学校と若宮海水浴場の診断委託料200万円が計上されております。花の学校の運営の状況を見ますと、平成16年度から20年度までの5年間で、私が市からいただいた資料を見てみますと、入場者数、平成16年度が3万6,941人、平成20年度が1万8,781人です。5年間で半分に減っております。また、収入についても、平成16年度が3,317万円で平成20年度が2,002万円で、ここ5年間で20年度が1,000万円近くの赤字が出たと計上されております。収支につきましては、16年度から赤字がずっと5年間続いているということで、このことにいたしまして、今後市としてはどのように対処されるのかお伺いいたしたいと思います。 ◎経済部長(中野透君) お答えいたします。 「戸馳花の島構想」事業は、地域間交流をテーマとしており、地元の生産者が花の栽培や花の観賞、花の工芸等を通じて多くの人々との交流を深めるとともに、花に関する各種施設を整備、建設し、地域の活性化を図ることを目的として整備されたものであります。特に採算性を重視したものではありませんが、ただいまご指摘のとおり、ここ数年、収支の悪化によって、財源負担が増加をしております。しかしながら、今後も利用者数の低迷が続きますと、宇城市の財政を圧迫する原因ともなりかねないということで、今議会の補正予算にご指摘のとおり業務委託料をお願いし、今後の花の学校の運営に対する検討をするために、専門家による経営診断を実施したいという考えで計上しているところでございます。同時に隣接しております若宮海水浴場と共に、経営不振の原因や運営の問題点の洗い出し、指定管理者制度などを含め、経営改善につながる計画の中で検討、協議を行ってみたいと考えているところでございます。 ◆14番(山岡祥二君) 部長が言われましたとおり、毎年3,000万円強もつぎ込んでおりますし、このことについては、今後指定管理者をするかしないかは協議するところでありますけれども、市としては、学校の建て直しということで頑張ってもらいたいと思っております。それから関連しておりますけれども、若宮海水浴場の砂の問題につきまして、あそこに海流がずっと満ち引きによって、海流が回って砂がやっぱり片一方の方によってしまうということで、今レベルを使ってそれを海開きを前にやっておられました。私も今年になって3回ぐらい戸馳に伺いまして、地元の方に会うたびにどうですかということを聞いておりまして、若宮海水浴場の一番いいのは、あの砂だそうです。長崎の対馬からちょっと高いですけども、粗い砂が一番やっぱり魅力じゃないかということで、あの砂を市としても、少し砂に対しての減額をされたということでありますので、その辺を少々のことであると思いますけれども、やっぱり砂に対する思いがお客さんは非常にどこにもない砂が敷き詰められていて、非常に喜んでおられますので、その点に関しましては、市としても十分お考えになって、観光客、海水浴客の楽しみを奪わないようにお願いしたいと思っております。あとの戸馳の大橋についてではございますが、先ほど最初の冒頭に私申しまして、今後の地域活性化交付金ですか、あれなどを使いましてどうにか市としても、実現の方に、運びにやってもらいたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。時間があと2分ぐらいでありますけれども、簡単でよろしいですけど、橋のことについてお伺いします。 ◎土木部長(前田典洋君) 山岡議員のご質問にお答えいたします。交付金につきましては、各自治体が地域の実情に応じた事業に使えることになっておりますので、交付金を活用した事業を選定しながら、地域の安心安全の確保、将来に向けた地域の実情に応じたきめ細かな事業を積極的に実施していくつもりでございます。戸馳大橋につきましては、多額の建設費を要することになりますので、今後国の経済危機対策の交付金、国庫補助制度も合わせまして、財政部局との協議をしながら対策を講じてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◆14番(山岡祥二君) 戸馳大橋については、今まで連続的に皆さんがご質問されて、私ももう少しつめて質問するべきだと思っておりますですけれども、時間がきてしまいましたし、フェリーのこともお聞きしたいと思っておりましたが、次の機会にまわしたいと思います。今日は本当に私の一般質問のために市長、部長、それから次長達に非常にお世話になりました。今後ともいろいろお聞きすることがありますので今後ともよろしくお願いします。 ○議長(末松立身君) これで山岡祥二君一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午前11時03分               再開 午前11時16分             -------○------- ○議長(末松立身君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に、5番、髙田幸夫君の発言を許します。 ◆5番(髙田幸夫君) 5番、新政会、髙田です。一般質問を行わせていただきます。久しぶりの話でありますから緊張しておりますが、傍聴席の皆さんにも、議員の皆さん、そして執行部の皆さんにもどうぞよろしくお願いをいたします。マイクの通りがあんまりよくないということであるようでありますので、精一杯元気を出して皆さんの気持ちに通じるように発言をしていきたいと思っております。 まず、始めにでありますが、私は4月の中旬に北海道の夕張市に2泊3日泊まり込みで行ってきました。なぜ、わざわざ行ったかといいますと、2年前に地方財政があそこは破綻しまして、どうなっているかということをやっぱり自分の目で見たいということもありまして行ってきました。それと2月の選挙戦の中でこの夕張の問題が財政問題とひっくるめて非常に話題になり、3月議会でもそうでありました。その点もあったものですから特にと思いながら現地を勉強させてもらいに行ってきました。その時に聞きました声でありますが、市長がどうこくをしておりました。市職員の人たちは、辛苦の声、市民の人たちの正にあきらめそのものの声を聞いてきまして、身につまされて涙が出たことを思い出しております。2泊3日の行程で行きまして、街中を歩いても誰もいません。観光地と言いながら、観光客の姿などほとんど見えませんでした。朝から散歩しまして、7時半ごろ1時間ぐらい散歩しましたら、散歩してきたじいちゃんばあちゃんと会いましてから、「どうですか夕張は」と言いますと、「私たちも出ていきたいが、行くところがないからいるのです。他の者は出ていってしまった。子どもも誰もおらん。どうしてここに元気のある町があろうか」「希望はどうですか」と聞くと、「私は死んでいくだけです」というようなやっぱり話をされておりました。原因は国の石炭産業、エネルギー産業の転換で石油と原子力に変わっていったことで、この大きな炭鉱町12万人が1万2,000人に減ってきたということが非常に大きな原因としてあげられています。その当時、市として何をしてきたかということでありますが、その当時の市長は中田さんという非常に有能でワンマンな市長さんがおいででして、その方が石炭がだめなら観光事業でやろうということで観光事業に精一杯頑張ろうということで、手を出されていきました。何をしてこられたかというと、約4,800戸ある炭鉱住宅ですが、それをすべて市営住宅に切り替えました。炭鉱病院も市民病院に変えました。そして1,300ha、広大な1,300haという広い炭鉱の跡を全部買いまして、そこに石炭村という博物館を作って、大型の観光施設を作ってきました。その当時に観光の発信をしてきたものですから、松下興産がスキー場を作りました。大きなホテルを作りました。その両方を買収をして、出ていったものですから、必要だということで買収をして市のものにしてきました。その中で出てきた負債総額が、18年現在630億円になっているという現状があります。私も4月の中旬ですから多分観光客もお泊まりもあるだろうと思いもしながら行ってきました。全然いません。誰もいません。なぜだろうと思いながらいたところでありますが、しかし、その地域活性化策そのものは、当時のそういう産業が衰退したところに新たなる形の街づくりを起こしていく時には、すばらしいことだということで賞賛をされました。全国表彰を受けて、もちろん北海道の表彰も受けられております。しかし、こういう形で財政破綻をしたところが、今、国とか道長が言っていることは、「それはあんたたちがしたことだろう。私たちが知るべしものではない。とにかくあなたたちは財政破綻をした。その結果を求めているんだからちゃんとした財政的な再生をしなさい。地域再生でありません」ということをはっきり言っているそうであります。ですからそこの職員とか市長たちは泣いていると思います。一番最後に問題だったのは、やっぱり小泉さんの時にやられた三位一体改革での地方交付税の削減だったのが最後のとどめをさしたと思います。そういう状況の中で今夕張は42%の高齢化率です。学校が11校ありますが、これが全部小中1つずつに変わっていきます。図書館、独立の図書館がありました。閉鎖されておりました。なぜだろうと。いや独立図書館いらないと。公民館の片隅に図書館が追いやられていました。修繕費はゼロです。市役所の階段もぼろぼろになっています。修繕してありません。「何でですか」と聞きましたら、「いいえお金が使えません」というあんばいでありました。職員が260人いました。現状107人です。辞めたのは圧倒的に幹部クラスの人たちばっかりです。この間まで平だった人が総務課長をしておりました。皆さんに説明していました。「給料はどうですか」と言いましたら、「はい、40%カットです」悲惨な状態であります。「元気はありますか」「ありません」ということがあっているようであります。炭鉱住宅の話をしましたが、炭鉱住宅は風呂がありません。炭鉱住宅の中には風呂はありません。共同住宅になってます。お金がないから3日に一遍しか風呂は使えませんというのが現状で住民サービスは落ちてしまっています。そういう状況でありました。最後に紹介しておきますが、市長がこうおっしゃいました。「夕張には未来はありません。そんな言葉などありません。今、現在を必死に生きるだけであります。当時の有能なワンマン市長のもとで、議会も職員も経済界も何の諌言も彼に対してしてこなかった、議論をしてこなかった結果が現在であります。誠に残念でたまりません。そしてその時に国の甘い言葉に乗っていろんな事業をしてきたこと、そしてこんな落とし穴が待っていました。誠に残念です」と言っておられました。そして最後に言われました。「夕張は夕張のみのことではありませんよ。今後も続くこの地方財政のこの圧迫していく方針がある限りは、その町々が放漫な経営を行っていったら、そういうことに陥る可能性が非常にあります」ということをおっしゃいまして、私自身本当に身につまされた思いがしたことであります。確かに宇城市の財政は破綻した状況ではありませんが、ずっとこの間も議論があってましたように執行部からの説明等も含めまして、破綻した状況でありませんが、しかし硬直化しつつあるのは事実と思っています。そういう前提の話をおきまして、私の一般質問の冒頭の質問をさせていただきます。 現在の社会は皆様方ご承知のように、こういう社会不安がいっぱいある時になってしまっています。景気回復はいつか分かりません。そういう中で個人の生活はもう行き詰まってきていると思います。年金も切り下げられてきますし、非正規労働者という人たちがもう全労働者の3分の1もいます。低賃金の労働者が。そして会社の経営も悪くなっていってます。こんな中で地方財政の見通しはどうかということを図っていくのは非常に大切なことと思います。そんな状況の中、当然ですが、個人の市民税もそして法人税も固定資産税も含めてですが、減収していくのは当然のことと思います。そして高齢化による社会保障費は増大をします。言われていますように地方交付税はやがてまた減額の方針が出ていますし、そういう意味では非常に大変な時を迎えていると思いますが、今まで財政当局がいろんな形で情報を流していただいた中を見てみましても、私が今申しましたようにシミュレーションの中では、この10年間のシミュレーションでは税収はほとんど変わりません。社会保障費も変わりません。そして公債費も若干軽減ということで将来においてはこういうことをやっていけば大丈夫だよと見通しがたたれておりますが、しかしそれでは甘い見通しではないかなと思います。そういう意味では、もう少しそういう社会的な状況を踏まえた中での財政見通しを立てないと、ただ交付税がいくらになるからそれにあわせた形の計算上のことを見せていただいても分からないと思います。そういう意味で本音のところの財政見通し等を是非お示しいただきたいと思います。 ◎総務部長(佐藤守男君) ただいまのご質問に対しましてご答弁を申し上げます。夕張市の実例を挙げながらいろいろとそういう財政のことにつきまして、お話をいただきましてありがとうございます。我々財政預かって運用させていただいておりますが、一言で申しますならばやはり財政は厳しい状況にあると考えております。経常収支比率が97.4と宇城市の場合上がってきておりますし、硬直化も進んでいる状況ではございます。ですが、夕張市みたいにはならないであろう。夕張市みたいにはなしてはならないという思いで財政を運営させていただいております。平成19年度の決算の地方公共団体の財政健全化に関する法律に基づく健全化判断比率では、単年度の公債費の財政圧迫状況を示す実質公債費比率が早期健全化判断の基準となる25%に対しまして、宇城市は現在16.5%でございます。今後予想される大きな事業としましては、戸馳大橋、松橋駅周辺開発推進事業、小川のスマートインターチェンジ設置事業、また洪水地帯の排水ポンプ設置事業、小中学校の耐震補強工事、豊野小学校建設、公共下水道建設改良等がございます。大型建設事業につきましては、まだ構想あるいは基本計画の段階でありまして、事業費や補助金の見通しが概算的なものでありますので、平成20年度決算統計等を集計いたしました後に、各関係部局より事業計画を提出させる予定でございます。 また、平成22年度は宇城市の総合計画の基本計画の見直しの時期でございます。21年度から見直し作業に取り掛かっているところでございますが、基本計画は実施計画とリンクさせた財政計画が必要であると考えております。行政改革の効果を勘案しなければ、歳入歳出のバランスがとれないと考えております。 現在の実質公債費比率が16.5%でございますが、いろいろ大型事業を考えていきますと、そういうのを進めていく段階では18%を超える状況に突入する可能性が大きく、これらの大型事業の着手年度、事業費、財源や公債費を綿密に試算し、「宇城市の財政見通し」を作成し、皆様にお示しし、進めてまいりたいと考えております。 さらに合併10年過ぎますと、地方交付税の平成27年度になりますと地方交付税の1本算定による減額約20億円5年間で減額するということになっていきますので、それらに対応できる予算確立に向けた行財政改革を進めなければならないと思っておりますが、ここ2、3年が勝負と考えております。組織の在り方、施設の在り方、事務事業の在り方などそういう消費的な経常経費のスリム化を図っていかなければならないと考えているところでございます。 ◆5番(髙田幸夫君) 今、総務部長の話の中にありましたが、今、大型建設事業たくさん今言われました。昨日も米村議員の中で200億円うんぬんの話がありましたが、そういう事業が出てきます。一般質問等もありましたから。そういう事業を今からするということであれば、以前いただいておりました財政のシミュレーションの中には、その事業は挿入されていませんでしたから、借金返済の枠として見えなかったわけです。ですからそのことについては、今後出す場合にはそのことを数値として明確に入れといて借金返済いくらなんだということを入れないと何もわかりませんと思いますから、その点をよろしくお願いをしておきます。いずれにしても、景気そのものは非常にまだ悪いからということで政府が大型交付金を今度予算化しますが17億円出ます。そこでお尋ねでありますが、この使途でありますが、今のところ最初の7億円については、各課何か仕事はないかということでお尋ねになっているようでありますが、あとの10億円はどうするかという話は一体的なものと思っております。そういう意味では執行部としてはやっぱり基本的な分はこういう方向に使っていきたいというのがないと駄目なんじゃないかと私は思っていますので、その点についてそういう方策等があればお示し願いたいと思います。 ◎総務部長(佐藤守男君) ご答弁申上げます。今、ご質問にあります追加景気対策につきましては、今ご答弁申しましたように、非常に厳しい財政状況の中で景気対策ということで、17、18億円の交付金が21年度中には交付されるんじゃないかと非常に我々期待をいたしているところでございます。そのことにつきましてご説明を申し上げたいと思いますが、政府の追加景気対策の裏づけとなります2009年度補正予算が5月29日に成立をいたしました。地域活性化・経済危機対策臨時交付金制度要綱が国から同日付で示されております。その概要をまず説明を申し上げます。地域活性化・経済危機対策臨時交付金は、地方公共団体が地球温暖化対策、少子高齢化社会への対応、安全安心の実現、その他将来に向けた地域の実情に応じた地域活性化等に資する事業となるため地方公共団体が作成した地域活性化・経済危機対策実施計画に基づく事業に要する費用に対し、国が交付金を交付するということでございます。地域活性化等の速やかかつ着実な実施を図ることを目的とするとなっております。交付金の交付対象事業は実施計画を作成する地方公共団体が地域活性化等に資する事業の実施に要する費用の全部又は一部を負担する事業とするとなっておりまして、国の20年度地域活性化・生活対策臨時交付金制度の拡充とされまして、本市への地域活性化・経済危機対策臨時交付金の配分額は7億4,525万8千円を配分額とされております。そのことにつきまして、また各部局の事業検討に際しましては、国庫支援が経済危機脱却の先行投資であること。後年度の支援が緊縮されることということでございますので、先行投資的に後年度するべきことを早く行っておくという趣旨かと思います。を念頭におきまして、市民に対します説明が十分できる真に必要な事業、後年度必ず実施しなければならない事業を優先するという基本方針を掲げまして現在各部局の実施計画書を精査しているところであります。それともう1つ地域活性化・公共投資臨時交付金なるものにつきましては、国から追って知らせがあるということで現段階では建設地方債対象に限るとされておりまして、配分額につきましては、約10億円が見込まれるのではないかと予想しているところでございます。同交付金につきまして真に必要なもの、そして市民の皆様に十分説明ができるものということを念頭におきまして、優先順位をつけ取り組んでまいりたいと考えております。 ◆5番(髙田幸夫君) 懇切丁寧にご説明をいただきましてありがとうございます。もう少し簡単にいいですよ。今までずっとその話ばっかり議会で聞いておりますから。それででありますが、いずれにしてもこの大きな額は国から出てくるお金でありますが、言えばあめであります。そのうちに2、3年後には鞭として返ってくるんではないかとちょっと危ぐもするところでありますが、しかしこの使い道についてでありますが、私としては市民生活に密着したインフラ整備を中心にすべきと思っています。よって提案をいたします。以前から海抜ゼロメートル、約500haの問題が非常に強く言われておりました。そういう意味では大雨時に冠水する地帯の解消をするために大型の排水ポンプ等を設置ができないか、この事業の中でと思います。例えば松橋町、豊川北部地域のいつも冠水するところ、湛水防除が小さい、大きくすればどうかという話があります。とか松橋町の大野川、浅井出川一帯このきらら周辺も含めてでありますが、近ごろよく浸かります。なぜだろうということみたいにつかりますから、この辺一帯のやっぱり大きな排水ポンプそれと防潮堤を作ってやって、冠水を防ぐという方法もあるんではないかと思います。それと不知火町の駅裏、塚原から、十五社、松崎辺りも冠水が出てきますので、あそこにはやっぱり大型ポンプの設置が必要だろうと思います。そういう意味で是非そういう意味の予算化をしていただいて、設置をすればどうかと思います。実を言いますと5月だったですか、国会陳情を行ってきました。その中にその要望を乗せて持っていったんですが、県内選出の国会議員の方々が言われるには、国交省の関係、農水省の関係、それぞれ縦割りの話があるもんだから、そのことを投資的にするにはまだ制度的に時間がかかるから、災害はすぐ起こるから、今度あるこのお金を使って先にやってはどうかという提案までいただいてきました。そういう意味で先ほど部長が説明されましたが、是非とも可能であれば、こういうことから優先的にするということも大事ではないかと思いますので、きちっと検討をしてやっていただければと思っております。その他にも例えばソーラーといいますか。ああいうものによってするという方法もいろいろ考えられると思いますが、いずれにしても私としてはこの1点についてご答弁をお願いをしたいと思います。よろしくお願いをします。 ◎市長(篠﨑鐵男君) ご答弁申上げます。 政府の追加景気対策による地域活性化・経済危機対策臨時交付金につきましては、平成20年度の生活対策臨時交付金と同様の趣旨で交付される見通しでありまして、配分額は7億4,525万8千円となっております。現在財政課におきまして、各部局からの要望を取りまとめ中でございまして、先に述べましたとおり市民の皆様、地域住民の皆様の声、意見が十分反映されるべく、厳しい財政状況下だけに歳出の効果がより広く、最大限に発揮されるような工夫が必要であるとの認識でとりまとめを指示しているところでございます。 もう1つの地域活性化・公共投資交付金につきましては、国から追ってお知らせがあるということで、現段階では対象事業等又は要綱が届いていない状況でございますが、約10億円ほど配付される見込みでございます。 この公共投資交付金につきましては、近年にない国の景気対策に対する多額の金額でございますので、髙田議員のご提案のとおり市民生活に密着したインフラ整備に充てるべくこの交付金を最大限に有効活用させていただきたいと思っております。 ◆5番(髙田幸夫君) ありがとうございます。いずれにしても今からの検討課題と思いますが、そのメニューの中等を見てみますと、市民の安心安全のためにしっかり使いなさいとなっていますから、そういう点では合致するのではないかと思いますので、担当部長の中野部長もよろしくご検討をお願いします。それと総務部長の方もですが、危機管理体制の中からもこのことは必要だろうと思います。よろしくお願いをしておきます。 次に、2点目の質問でありますが、新市長になられましてからの職場の状況についてということでありますが、職場の中の雰囲気はいかがなものですか。仕事への姿勢は職員の方々は少しは頑張ってやろうという雰囲気は見えるんでしょうか。市長は答えにくいでしょうから、総務部長からでも。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 私は就任に当たり、職員に対して、「失敗を恐れず、自分に誇りを持ち、一緒にスクラムを組み、『チーム宇城市』として、共に頑張りましょう」と訓示をいたしました。 就任して3か月が経過しましたが、職員全員、配置されている部署において、積極的に業務を追求していると感じております。また、1日も早く職員との距離を縮めたいと考えており、気軽に相談に来るよう職員に呼びかけております。職場の雰囲気や人間関係は、上司が心配りをしているかどうかで違ってまいりますが、仕事をするために必要なコミュニケーションや情報の共有化、やる気を出し合える雰囲気や人を育てる環境は、どこの職場であっても確保されなければなりません。そのためには仕事がしやすい職場の風土づくりを考えることが必要だと思っております。 このようなことにかんがみ、今後とも、職員の能力が最大限に発揮できるよう引き続き快適な職場環境づくりや職員の健康管理に努めていきたいと思っております。 ◆5番(髙田幸夫君) 今、決意のほどいただきました。その中で少し思ったことがあります。市長、職員との距離を縮めるというのは、たまには執務室の中に行って「どうですか」「元気かい」とか何とか出て行かれて、「何をしているのですか」という話もしに行かれた方がいいんではないかと思いますが、心がけていただければと思いますのでよろしくお願いをします。ただ、一言だけ言っておきます。昨年の6月に土木の下水道の方でお金の関係で不手際がありました。今回水道課の中でまた再度予算執行について矛盾点が2回連続して出てきております。前の市長時代のことでありますから、現在の市長は関係ないかもしれませんが、でも、そのことはやっぱり少しちゃんとした形で綱紀粛正ないし、管理職は管理職なりとして、ちゃんとした指導等をしていかないと、続けて2回もあったことは再度あるかもしれませんので、その点については部長を始め皆さん方も少しきちっとした仕事をするようにお願いをしておきます。 続きまして、夏季一時金のカットの話とサービス残業の話等々につきましてお尋ねをしたいと思っております。夏季一時金のカットにつきましては、今回の議会に専決処分という形で出されております。私としては、この問題は専決処分で済ませる問題ではなくて、よその市議会みたいにやっぱり臨時議会を開いてちゃんとした形で提案をしていくのが当然ではなかったろうかと思っております。そういう意味では、少し軽かったなあと思います。ここにおいでの議員たちのボーナスももちろんカットされることではありますし、いろんなところに波及をします。さっきの景気対策の14兆円の予算をつけといて、こっちの方を削るということは景気はじゃあどうなる、どっちの方を見てするんだろうということまで不安に思います。そういう意味では少し問題ではなかったかなあと思っております。それでこれは人事院勧告が臨時に出した勧告であります。この制度はきちっと守りますが、では法的に矛盾しているとよく言われますが、サービス残業が非常に横行しています。もうちょっと指揮命令監督を含めながらきちっとした形で残業しなさいとかということをして、ちゃんとお金を払う。仕事をした分には対価を持って払うのは当たり前でありますが、そのことが以前から指摘をしておりますが、支払われていない状況がありますので、そのことにつきましては、もう少し把握を執行部は把握をされて調査ないし把握をされてきちっとすることは大事だろうと思います。外に対しては法を守れ、うちは甘いよということでは困ります。そういう意味ではその2点についてお尋ねをしますので、今後の対応を含めてですが、ご答弁をお願いしたいと思います。 ◎総務部長(佐藤守男君) ただいまのご質問2点について説明を申し上げますが、ご指摘のとおり今月末支給の夏季一時金につきましては、人事院勧告に準拠いたしまして、支給月数の一部を凍結することとして、宇城市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を先月5月25日付けで専決処分し、本定例会の初日に報告いたしましてご承認をいただいたところでございます。 本来、予算や条例は議会の議決があった後に施行されるものですが、緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がない場合には市長において専決処分ができる旨、地方自治法で規定されております。今回の給与条例改正につきましては、期末手当・勤勉手当支給の基準日であります6月1日よりも前に改正する必要があり専決処分させていただいたものでございます。 ご指摘のとおり本来なら、臨時議会において議決をいただいた後、施行すべきものであるということは十分認識しているところでございます。このようなことから今回の専決処分に当たりましては、議会の会派代表の皆様に事前に改正内容や日程をご説明申上げ、ご了承いただいた上で専決処分させていただきました。また、夏季一時金の一部凍結という内容でしたので、事前に職員組合にも説明をいたしまして、専決処分する旨を伝え、労使合意の上で条例改正したところでございます。 続きまして、サービス残業の実態につきましてでございますが、職員の時間外勤務手当に係る予算につきましては、合併以降各部への一括配分方式を採用いたしております。管理職員による部内トータル管理としているところでございます。また、災害を含めた突発的な時間外勤務に対処するため、別枠にて手当を予算化しているところでもあります。現状といたしましては、18年度に定めました配分額をそのまま運用していますので、予算内で調整をしている部署がある一方、不用額を出している部署も見受けられます。 ご質問のサービス残業につきましては、多くの職員が勤務時間終了後のしばらくの間居残りをして残務整理を行っていることは確認をしているところではございますが、あくまでも事務整理だと認識しており、時間外勤務につきましては、管理職員が予算の範囲内で適切に命令しているものと思っております。 今後も厳しい財政運営が続くことから、手当総額は堅持しながらも現状に即した枠配分に努め、職員の士気が低下しないよう、より適切な執行に努めていきたいと思っております。 また、職員個々の事務量に著しい偏りが生じないよう、適正な人員配置にも努めていきたいと考えているところでございます。 ◆5番(髙田幸夫君) 先ほどの一時金のカットの話ですが、0.2か月といいますと30万円の人で6万円少ない。じゃあ6万円、やっぱり非常に大きな家庭的には非常に大きな減収になります。当然お買物も減ります。景気はやっぱりそれでは非常に阻害されると思うところであります。それと今話の中にありましたが、職員のやる気の問題等も含めてですが、先日からずっと話が出ておりました、機構改革の話で支所機能が非常に劣ってきているのはどうするかということと結びつく話でもありますし、そういう点では今作業部会を立ち上げて、今から検討10月にするということでありますが、その中で早急に結論をお願いしたいと思っております。ただ、今の現有の体制の中で、そういうことでまかなえるかというと、さあどうだろうか、そうではないんじゃないかなという気がします。何かの機会で市長の方から職員採用を来年度にしますよという話があったんですが、8月頃にはもう試験等々をしなければなりませんので、必要とある部署はきちっと把握をされて早急に結論を出して、どの程度の職員採用を行うという形を出していただきたいと思っています。それでないと職員構成が頭の方ばっかり大きくなると後で必ず非常に退職手当含めて不都合が出てきますので、その点についてはバランスのある体制は必要だろうと思いますから、よろしくお願いをします。その点についてご答弁がありますならばお願いをします。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 支所機能の充実について、組織、個機構の見直しについて今十分検討をいたしておりまして、決してその地域に絶対に迷惑をかけられないようにどうするかということを検討いたします。そして、職員採用ですけれども、今回私たちが申し上げているのは、退職者が非常に多いんですよね。その中で毎年毎年1人も雇わないと、採用しないということは問題がありすぎると。ですからそういうことに対しまして、やはり継続をしていかなきゃならんということと同時に、また子どもたちが学校を卒業して宇城市に職場がないということは、大変厳しい状況であると。やっぱり子どもたちに夢を持たせないかんと、そういう思いから、私は毎年毎年学校卒業した人に対してはきちっと公平公正な試験をして、いい職員が採れるような体制を作っていきたいと思っております。 ◆5番(髙田幸夫君) 試験に際しましては、是非とも公平公正な視点で職員採用を行っていただきたいと強く申し述べておきます。 続きまして、3点目でありますが、文化財の保存、伝承等についてでありますが、合併時にパンフレットを作られました。それからあまりそういうパンフレット見なくなりましたが、もう少し市としてもここにこんなものがあるよ、これはこういう伝承のものだよというぐらいの啓発はしてもいいんではないかなと思います。ですからパンフレット配付だけではなくて、例えば文化財巡りなどぐらいの企画をされて、各地域でいかがなものかという提案でもされてはいかがと思います。豊福地区ではこの間地区福祉会が中心になりまして、老人会の人たちが地区の住民に呼びかけて、自分のところにある古墳とかそういう史跡等を巡って、散策をしながらしていったという経緯もあります。そういうことを今から先混住社会が多くなる中で新住民がいっぱい入ってこられますから、その地域はどんな地域だということも含めてですが、知っていただくのは大事なこと、そしてそこにある史跡の中にはずっと昔から共同生活が営まれてきた経緯がありますから、その点も含めて少し啓発等行われてはいかがと思っておりますので、その点について今後何か展開を考えておられるならばお願いをしたいと思います。簡単によろしゅうございますので。 ◎教育部長(川﨑誠君) ただいまの髙田議員の文化財の保存、伝承するための啓発ということで簡単にとおっしゃいましたが、ちょっと長くなるかもしれませんがよろしくお願いいたします。 豊かな風土と歴史に培われた宇城市でございますが、多くの文化財が残されていると思っています。文化財でございますが、私たちが生活する中で長い年月をかけて、つくり伝承してきた遺産であり、一度失ったら二度と取り戻すことのできない宝だと認識をしております。 先人から受け継いだ市民の貴重な財産であり、郷土の誇りとして大切に守り、次の世代へ伝えていかなくてはならないと思っているところでございます。ご承知のように宇城市の文化財ということで、文化財の宝庫であると思っておりますが、先ほどパンフレットという話が議員からありましたけども、合併当初に作成して全世帯に配付したところであります。それに掲載しております文化財でございますが、重要文化財、それから史跡、県指定の天然記念物、市が指定する有形無形文化財含めまして113件の文化財があります。 これらの文化財について、現在行っている啓発に関しましては、県内外から宇城市管内の文化財、特に古墳とか城跡であるとか、そういう問い合わせが多く寄せられているところでございます。さらには、その見学者等も非常に多いということから、今現在は担当職員で現地を案内説明を実施しているところであります。また、一方でございますが、市内の小中学校の児童生徒の学習の場として郷土資料館などで体験学習を受け入れています。昨年の実績を申し上げますと、松橋小学校、小川小学校の授業の中で、高学年でございますが、昔の暮らしを学ぶとかということで資料館の見学、又は歴史の分野では貝塚や古墳などの見学、市内史跡の巡りといったことが行われております。 今年度もそういうことで各学校に文化財に触れ、親しむ取組を行ってまいりたいということで啓発をしていきたいと考えておりますし、また小川郷土資料館においては、地域の学識経験者と連携をしながら、企画展を開催してまいりたいと考えております。啓発の今後の方向としましては、地元の詳しい方などや文化財保護委員などのご協力をいただきながら、郷土を知る、郷土の歴史を学ぶ取組を考えていきたいと思っています。そういう取組を通した中で、市民の皆様の文化財に対する親しみと郷土の歴史認識が高まっていくことを期待するということであり、本市文化財の保存、伝承に努めてまいりたいと思います。髙田議員もさっき福祉会で豊福で史跡の見学があったということでありますが、私は不知火町でございまして、私の地区も同じく福祉会、それから公民館ということで年1回程度子ども会とか老人会とかと一緒に史跡巡りを計画をしているところでございます。 そういうことで今後人材の育成等も含めて啓発をしていきたいと考えております。 ◆5番(髙田幸夫君) 長崎もやったようでありますから、他の地区もどこかやっているところいっぱいあるんじゃないかと思いますが、せっかく地域にある大事な宝ですから、みんなで大切にしていければと思っています。12時になりましたから腹が減られていると思いますが、なるべく急いでやります。 そこでですが、保存状態がどうかということの検証も少し、担当部署の方でしていただきたいと思っています。基礎的な部分といいますか、そこの部分はやっぱり市がちゃんとした形でして、その後の管理といいますか、そういうものは地域住民の方と話の中でやっていくことは可能かもしれませんが、少し大掛かりにするということは市の方で是非やってほしいと思います。例えて言いますが、地元のことで申し訳ありませんが、豊福城というのがあります。これは中世の平城でありまして、城郭もちゃんとして残っているわけでありますが、ここが、山頂部分は全くの野暮といいますか、非常に危険というかそういう状態になっておりまして、どうにもならないと今思っています。できればこういうところの事業につきましても、今回の緊急雇用対策という意味も含めてですが、少し人力の投下をしていただいて、きちっとした形で姿が見せていただくと、そこの周りに住んでいる人たちもそこの史跡等にも愛着が出てきますし、大切にする気持ちも生まれるんではないかと思いますので、その点について是非ともきちっとした形でやってほしいと思っておりますので、その点についてご答弁をお願いします。それとかつてもう10年ぐらい前になりますが、あの一帯は史跡だから、いえば個人の開発が非常に進もうとした時があったものですから、じゃあ町の方で買収しようということで、結構広い地域を買収をしてあります。その時には多分公園になるんではないかという予測を私たちもしていたんですが、立ち消えになっておりまして、その整備計画はもう少し煮やし直してほしいなと思っていますので、そちらの方も含めてですが、せっかくの市有地でもありますから、是非とも生かすようにお願いをしたいと思います。今、豊福城の美化の問題と計画の問題につきましてご答弁をお願いします。 ◎教育部長(川﨑誠君) 保存状態が劣悪なところがあるということで、その基本部分は市が責任を持ってやると。持ってすべきという判断ということでございますが、文化財の保存につきましては、先ほど述べたところでございますが、その管理等につきましては、地域で今まで大切に守ってこられた経緯もあって、合併から旧町のやり方を継承しながら、管理に対する予算の範囲内で補助金として支出助成をしております。この補助金につきましても、今後見直しも含めて検討課題であると認識しているところであります。文化財保護条例には、所有者、管理者等に管理の責を任ずると明記をされておりますが、すべての管理を任せるということは、非常に無理があると思っています。当然ながら基本的な部分の管理につきましては、今までもそしてこれからも市の責任において取り組むことだと思っています。今後文化財の管理については、一度失っては二度と取り戻すことができないものであることから、地域の皆さんのご協力いただきながら、その管理に関して十分協議検討してまいりたいと考えております。 ちなみに参考まででございますが、文化課の職員もできる部分については出向いて作業をしているということもありますので、申し添えさせていただきたいと思います。 それから次に豊福城跡につきましてですけども、豊福城跡につきましては、文化財の本来の姿を保護し、保存と活用について検討してまいりたいと考えております。昨年でありますが、一部平坦地につきましては、青年団等に委託して、2、3回の草刈り等をやっております。また、急斜面におきましては、一般の方では困難な場所でもあるため、建設業者に委託して、草木の伐採を実施している状況であります。周辺部の竹林の伐採につきましては、今後、関係課等とも連携をとりながら検討してまいりたいと思っております。 そして、あと1点でございます、豊福城跡の整備計画でございますが、現状について申し上げます。昭和50年代、ゲートボール場としての造成がなされ、その後地元地権者との話合いがなされていると聞いております。その付近を買収して文化財として保護しながら公園として整備する計画等があり、順次用地の買収を進め、平成15年に全体測量を実施、1筆を除き買収は完了したところでありますが、その1筆について、登記名義人が116人という非常に多い名義のため、現在県公共嘱託登記司法書士会に委託して、完了する予定と聞いているところであります。現在もその司法書士会の協力を得ながら、相続登記事務を行っている状況でございますが、非常に困難を窮めているというのが現状であります。 今後の方向としましては、相続登記事務を行いながら、合わせて豊福城跡の埋蔵文化財発掘調査に向けて準備を行っていく予定であります。 ご承知のとおり文化財指定区域内の整備を行う際は、事前に文化財保護法に基づき埋蔵文化財発掘調査を行う必要があるということであります。 なお、豊福城跡地の調査期間は、他市町の調査経緯を参考にすると早くても10年からそういう年月が必要ではないかと思っています。 調査が終了しますと、土地の効果的な利用ということで、跡地の整備に入っていくということになるかと思います。 ◆5番(髙田幸夫君) 10年もかかるのかという気はしますが、いずれにしても先ほど申しましたように、頂上分は非常に荒れ放題といいますか、人が入れないような状態になっていますので、是非そちらの方をきれいにするというか、先行されていただければいろんな方策が地域住民の中からも、こんな形で私たちは使用したいと出てくるんではないかと思いますからよろしくお願いします。それと今地域のお母さん、子どもたちが求めているのは、自分のそばにそういう小さな公園といいますか、子どもと一緒に遊べるような場所が非常に欲しいとみんな思っています。そういう意味ではそういう古墳といいますか、史跡、そういうのを利用するというのは非常に大事なことと思いますから、そういう視点からも取り組み方をお願いしたいと思いますのでよろしくお願いをしておきます。 それでは続きまして、道の駅一帯の整備のことについて申し述べます。道の駅は、国によります道の駅と市が建設する物産館、民間によるホテル、この3者一帯で施設を作っていこうという基本的な考え方で始まったと思っています。前の市長もそのことを非常に強くおっしゃっておいででした。ですからその3本のうち1本のホテルはなくなったということは、本来ならば基本計画そのものを見直すべきと私は思っています。当然ですが、ホテルの利用客含めたところでの話となれば、物産館の面積も小さくしていいと思っているところでありますが、しかしいかんせんもう造成も済んだ。時間がない、補助金がついている。起債もどうじゃこうじゃということでどうにもこうにもならないということが今の時期であります。市長も今まで質問があっておりましたが、どうするかい、どうするかいという悩みの中での判断だったろうと思います。基本的にはこのホテルの問題につきましては、私も以前から市役所におる時からかかわってきているわけでありますが、基本的にはホテルの存在なんて話は一言もどこでも検討をしていたわけではありません。突然どこからかホテルという話が出てきて、ホテルがじゃあきますよという話になったから、じゃあ3者一帯という話になったところでありますから、そういう意味ではそういう思いつきでできたホテルそのものに原因があったんではないかとちょっと思っているところがあります。それと具体的な話でありますが、先ほども指定管理者で農協さんという話があっておりましたが、私としては、やっぱり支配人の存在は非常に大きいと思います。そういう意味で市が頑張って造成して建てた建物に農協がそのままはいどうぞというやること自体やっぱり問題だと思います。やっぱりこちら側には施設を設置した責任がありますから、支配人そのものについては一定程度関与すべきだろうと思います。ですから公募するという1つの方法を是非とってほしいと思います。その中で農協のOBの方が受けられて、有能な方がおいでならばそれでよしと思いますが、うわさでは決まった人がおいでだからうんぬんという話も聞いています。それでは非常に面白くないと思っていますので、その点についてご解答があればお願いをします。 それともう1点聞いておきますが、あそこはせっかくそういう農産物を集散する場所でありますから、あそこの農地、あそこの土地の後ろは周辺を含めてですが、農地であります。普通の水田地帯でありますから、あそこにバックゾーンとして農業の体験ゾーンとか、そこで生産したものをそこで販売するとか、そういう仕組みの場所に指定をしていくということも1つの方法ではないかなと私としては思っています。そしたら普通の販売所ではない、アグリではない、不知火の道の駅ではないという意味のものができるような可能性を秘めたところですから、土地の有効利用を含めてそういう体験ゾーンといいますか、農業生産ゾーンみたいなものを指導をしていくそこで。農業の体験指導もできるというものなどを私としては提案をいたします。コメントがありますならばどうぞ。 ◎経済部長(中野透君) お答えいたします。 まず、1点目でございますけれども、道の駅の地域振興施設であります物産館の支配人の件でございますけれども、先ほど山岡議員にもお答えしましたとおり、一応公の施設であることからして、指定管理者制度の選定を進めていくということに今検討しているところでございます。指定管理者の経営方針とまとめ役であります支配人の存在というものは経営を大きく左右すると考えております。従いまして、指定管理者の応募については、申請者の支配人についての考え方を重点項目と位置付け、選定していきたいと考えております。 それから2点目の道の駅の背後地のゾーンの問題でございますけれども、ただいま指摘のとおり背後地一帯は、農業ゾーンで、農業振興地域内であります。道の駅を機に農業の振興につながる体験農業や農業ゾーンは一考にあると思っております。都市住民が家族揃って農業を体験するゾーンは、子どもたちも土に触れ、自らが作物を作ることで食育、食農を学ぶことも大切であると思っております。 しかしながら、農地は地権者、耕作者の方々の農業経営をどう考えておられるか、農業計画や農地流動化などのハードルがありますので、課題点を整理し、関係機関と今後協議を進めてまいりたいと思っております。 ◆5番(髙田幸夫君) 分かりました。そのような方向でよろしくご検討方お願いをいたします。最後に時間がありませんが、豊福南部の農業集落排水事業の請負方式のことについて質問を出しておりますが、今までも皆さん方から議員の方から質問があってますから省きたいと思っています。ただ、お願いがあります。3億9,000万円の今度予算がついてます。この区割の仕方、ちゃんと検討してやってほしい。それとゼネコンをまさか入れることはないと思いますから、地元業者の方で請負をされる形をお願いをしたい。それと事業を実施するに当たって今この農業集落の排水の担当は2人しかいません。ちゃんとした形で期限まで間に合うためには、人が必要です。ですから外から有能な人を入れるということも1つの手ではないかと思ったりします。当然内部からもあるでしょうが、人が足らない中でありますから、そう簡単にはいかないだろうと思っていますので、その点の配慮をちゃんとした形でやっていって、期限に指摘があったように間に合うようにするには、これは人的な人が、ちゃんとした人がいないとできないことですから、その点についてはよろしくお願いをしておきます。 では、最後になりましたが、議会は神聖なる場所と私は思っています。紳士的に議論を戦わせて、市民のための建設的な方針を決める場所です。それが議会と思っています。しかし3月議会の模様は正に私としては恥ずかしい限りでありました。私は一言もその時物を申してはおりませんでしたが、1人赤面をしておりました。非常に恥ずかしく思ったところであります。1人の議員としてそのように感じました。是非とも今回の議会からまたずっとこの議会は続いていきます。お互い紳士的に話合いをしながら市民のためになる議会になっていってほしいと切望します。念願をします。単なる30人の議会の中の争いではないと思っています。市民のための安心安寧のために共に頑張っていければと思いますので、議員諸氏、私も含めてですが、努力方お互いやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをします。執行部におかれましても、紳士的にいろんな課題について取り組んでいただきたいと思います。お互いにいい町づくりのために頑張っていきたいということを述べながら一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(末松立身君) これで髙田幸夫君の一般質問を終わります。 ここでしばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後0時18分               再開 午後1時20分             -------○------- ○議長(末松立身君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 次に19番、長谷誠一君の発言を許します。 ◆19番(長谷誠一君) 「目ざす希望の/新な決意/明日に向う/ふるさとよ/友よつどえよ/精神は熱く/握る手と手に/血潮はたぎる/新しい世紀に/伸びゆく宇城市」宇城市民の歌第4番でございます。宇城市の思い、宇城市を熱く語らせていただきます。湧心会、議席番号19番、長谷誠一でございます。しばらくの間お付き合いの程よろしくお願いをいたします。市長就任以来4か月、3月議会における所信表明では、健全な財政確立、支所機能の充実をはじめとし、5つの公約を表明されました。ご承知のとおり100年に一度の経済危機といわれる中で、財源の確保には知恵とエネルギーが求められます。市長にはその力はこれまでのキャリアから十分あると推測をいたします。 まず、宇城市の過疎対策についてお尋ねをいたします。市長は、宇城市の将来を左右する過疎対策についてどのようなビジョンをお持ちになっているのかお尋ねをいたします。ここで本県の過疎対策の取組を参考までに申し上げます。さて、ご承知と思いますが、昭和45年過疎地域対策緊急措置法策定以来38年その取組や過疎地域の生活環境整備に一定の評価をみているところであります。しかし、本県の状況は楽観を許されず、過疎地域の人口はここ10年間で5万人の減少、県内の1地方都市が姿を消したことになります。さらに高齢化率が30%、耕作放棄地区の増加、情報通信基盤整備の遅れ、無医地区の人々の不安、集落機能の低下、地方自治体のぜい弱財政、過疎地域を取り巻く状況は極めて厳しいものがあります。過疎地域は誰のなせる業でありましょう。現代社会の裏に生きるために家を出て村を離れ、若者たちの心情を思う時、断腸の思いで見送る親の姿にうずく思いはおわかりと思います。過疎地域といわれながらも、これまで支えてきた人々、その恩恵は更には農業や文化、そして都市住民のいやしの場を提供する多面的公益的機能を担ってきました。過疎地域といわれながらも、そこを故郷として住み続ける住民の願い、その機能を維持していくことは宇城市のすばらしい課題につながると確信をするものであります。現行の過疎地域自立促進特別措置法は、平成21年度末に失効いたします。地方自治体は、より充実をした新たな法律の制定を目指しているが、宇城市はどのような姿勢で挑むのかお聞かせをいただきたい。 次に、本県の過疎対策事業費の取組について申し上げます。県内のこれまでの過疎対策事業費は、総額3兆円の巨費が投じられ、市町村は約85億円を過疎対策事業費として活用されていることはご承知と思います。その現状は47市町村中27市町村が過疎地域であり、県人口の3割54万人、県内の約7割を占める人が過疎地域に住んでいるということであります。人口はこの10年間で約5万人、高齢者比率30%に達しております。過疎地の耕作放棄面積は、全体の約15%と高く、さらに市町村の生活道路整備状況は、過疎地帯で49.5%に対し、非過疎地は57.5%と生活道路整備にも格差が現れていることでもわかります。 以上、県の取組について大まかに述べましたが、宇城市の状況はどうなのか、お聞かせをいただきたい。宇城市は措置法の第33条第2項により三角町が該当しておりますが、現状と事業実施状況並びに今後の課題についてお伺いをいたします。それは、宇城市の過疎対策が私が調べた限り行政基本計画の中に1行も見当たらなかったということでございます。そこで、私は過疎化の抱えている課題に目を向けてみたいと思いました。言うまでもなく集落の過疎化はイコール集落の高齢化であります。例えば宇城市の平成20年12月の調査では、不知火町椋倉集落は、世帯数1戸人口3人平均年齢63歳、現在は長崎行政区に統合されていますが、本当に驚きました。市長、限界集落という言葉は御存じと思います。限界集落とは65歳以上の人口が50%を超え、冠婚葬祭ができないなど、村落共同体の維持が限界に近づいている集落を指すと言います。例えば宇城市の世帯数30戸以下の集落を上げてみますと、過疎地指定の三角町で8集落、指定外では不知火町で7集落、松橋町で2集落、小川町で3集落、豊野町ではゼロであり、合計20の集落になります。合併当初197の行政区が現在は178の行政区、将来は155行政区に統合再編する計画があると聞いております。そこで問題を提起いたします。ここで私は限界集落といわれる過疎地よりも、将来に過疎化の可能性がある事実を認め調査し、集落の意向を十分踏まえ、政策化すべきだと考えます。それは将来必ず宇城市のアキレス腱になると断言するからであります。その理由は、過疎地の周辺には、それに順ずるところの集落が存在をするということであります。明治大学農村政策論の小田切教授はこれを指摘し、行政は各集落がその限界圏に達しないように過疎対策を講じるべきだと指摘していることでも分かります。それを実行したのが鹿児島県の南さつま市でありました。269の行政区の中で73の行政区、27%の限界集落で高齢化率73%、世帯数20戸未満の集落が11行政区あり、待ったなしの現状から市独自の政策を策定、集落再生群基本計画により過疎化対策を進めています。その対策の内容でございますが、1番目に限界集落周辺の複数の集落を集落再生群として指定をした。2番目に協議会を立ち上げ、活性化プランを自分たちで策定をさせた。3番目に群に居住する市職員をサポーターとして任命をした。4番目にモデル地区の指定をした。南さつま市企画課は集落の統合再編により広い地域でのふるさとおこしを実施展開中であると言います。本市も他山の石として取り組む姿勢は不可欠と思われます。さらに過疎への対応は、ふるさとの景観保全、水と緑の保全にもつながってまいります。答弁につきましては後の方でお願いいたします。 次に、小川町小野部田地区の子育て支援住宅建設について申し上げます。私は過疎化対策こそ100年の政策体系であり、避けて通れない厳しい道であると考えています。そのためにも宇城市は若い核家族の子育てのためにこんな優遇策を考えていると、政策アピールをすべきであると考えます。その具体策が子育て支援住宅建設であると思います。子育ての環境を整備し、安心安全地域コミュニティの触れ合う子育て支援住宅を建設し、地域に元気を取り戻し過疎化へのストップ政策として若い家族の子育てに一役を買う小野部田地区の子育て支援住宅の建設を提案するものであります。平成19年度宇城市借上型市営住宅整備事業として、豊野町にキャッスル響原団地が既に建設をされ、実績が評価されていると聞いております。小野部田小学校の児童は20年前の166人、10年前の142人、現在の85人と減少の一途をたどっております。このままでは近い将来小学校の存続そのものが危ぐされる状況にあります。学校は、地域にとって文化の拠点であり、住民の心のつながりの場、心のより所でもあり、学校の衰退は地域活力の衰退そのものであります。この打開策として若者世帯の定住促進のために公営住宅の建設を熱望するものであります。宇城市営住宅の子育て支援公営住宅に関する取扱要綱によりますと、宇城市借上型市営住宅整備事業があり、地域活性化の一貫としてこの運用が期待されています。過疎化対策的な一面で本市独自の地域活性化事業として取り上げていただき、過疎的対策は行政のテーブルに乗せる緊急課題であると思うからであります。市長、いかがでございますでしょうか。市長の誠意あるご答弁に期待を申し上げます。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 宇城市の過疎対策について3点の質問をいただきました。まず、第1点についてご答弁申上げます。宇城市の中で過疎地域自立促進特別措置法の適用を受けておりますのは、合併前の旧市町村のみを過疎地域とみなすいわゆる一部過疎の旧三角町の区域だけでございます。過疎地域自立促進特別措置法が今年度限りで失効いたしますため、地域指定に一定の配慮がなされた新過疎法の制定を強く要望していきます。 さて、私のビジョンについてのお尋ねがありましたが、私は明るく住み良い町づくりをモットーに、健全な財政の確立と支所機能の充実、教育・子育ての充実、福祉施策の充実、安全安心なまちづくり、産業の振興など5つの公約を挙げております。このような基本施策の推進にあたっては、住民との対話を通じて、常に市民の立場で考え、共に歩く姿勢で市民の総意を反映した行政を進めなくてはならないと考えております。特に過疎対策では、地域の子どもが生まれる環境を整え、子どもがすくすく育てられる環境整備が必要でございますので、若者が定着し、教育・子育てが進む町づくりを進めてまいります。 次に、2番の宇城市の過疎対策現状についてでございますが、宇城市過疎地域自立促進計画につきましては、ご承知のとおり平成17年度から21年度までの5か年計画について合併直後に本会議でご承認をいただき策定いたしております。現状といたしまして、旧三角町の人口は、合併当初の1万69人から9,261人と約800人も減少し、高齢化率は31.4%から34.3%と約3%上昇しており、宇城市全体の26.7%に比べると非常に高い数値になっています。このように旧三角地域は、人口減少、高齢化が急速に進み、過疎地域を取り巻く環境は、厳しさを増しております。今後の取組といたしまして、宇城市といたしましても、過疎地域に住み続ける市民にとって、安心安全に暮らせる地域として健全に維持するためにソフト・ハード両面から引き続き総合的な過疎対策を充実強化することが必要であります。また、過疎地域指定に一定の配慮がなされております現行法と同様な新過疎法の制定をしていただくよう、国及び県に強く要望していきます。 3つ目でございますが、小川町小野部田地区の子育て支援住宅建設についてでございますが、小川町小野部田地区の子育て支援住宅建設についてとのご質問でございますが、公営住宅につきましては、現在の厳しい経済状況や少子高齢化社会により、民間の賃貸住宅よりも格安に安価な家賃の市営住宅への入居期待・需要は年々高くなっており、公共賃貸住宅としての使命・役割は軽視できないものがあります。 しかし、これらの市営住宅の構造や規模等につきましては、老朽化した木造住宅、耐用年数をはるかに超過している状況の下で、内装、外装などの修繕・修復に多大な経費を投じております。このような団地につきましても、住宅建設が実施できるまでは、引き続き使用できるよう計画的に修繕工事を行い、延命化に努めてまいりたいと考えています。 小野部田小学校の児童数の現状を申しますと、平成元年には166人で平成11年には142人でしたが、今年度は85人となっております。児童数の減少は、学校教育の根幹を脅かすものであり、1学年1クラスを編成できなくなりますと、余儀なく複式学級に取り組まなければなりません。このことは教育面においても、地域住民にとっても大きな課題であり、深刻な問題であります。また、本市においても均衡ある地域発展にも大きな影響を与えかねません。 公営住宅の家賃は、入居者の負担能力を基礎とし、これに住宅から受ける利益を考え合わせて決められます。そこで、これからも入居者への負担を極力少なくする構造や規模を十分検討し、建設コスト縮減を図るとともに、その建物の立地条件については、高齢者に配慮した優しい地域づくり、子育て支援のまちづくりを視野にされたところの交通・就学・生活・環境の利便性を最大限に配慮し、さらに子育て支援公営住宅の建設につきましては、民間資本活用も考慮しつつ、立地する場所等の選定も踏まえ、財政面からも検討を重ねながら積極的に住宅の整備に取り組んでまいります。今、述べられた長谷議員のことに対しては、私も重大な大変大切な政策だと思っております。十分皆さんと協議をしながら、その目的達成のために頑張りますのでどうぞよろしくご指導いただきますようにお願いいたします。 ◆19番(長谷誠一君) まず、過疎法が21年度、来年の3月末に切れます。先ほど申し上げたとおりでございますが、やはりこの課題については一部過疎地域に県内では当三角町と阿蘇の方に確か1か所あったと思いますが、これについては1つの現在は合併前からの三角の過疎地、問題はその新過疎法の制定がどのように進んでいくか、現在はまだ分からないんじゃないかと思います。そこで1つ心配がございます。何かといいますと、1自治体としての過疎地の指定なのか、もう1つが現行までのような地域指定の中で、合併前の自治体として指定をした分の宇城市の中の三角町として指定をしてもらうのかというところにつながっていくんじゃないかと思うわけです。それでこの新過疎法についてその辺の期待があるんじゃないかと思います。それで先ほど市長答弁の中に提案という言葉が出てまいりましたけれども、過疎地を含む合併市町村については、現行法に規定をされているみなし過疎、それからまた三角が指定を受けておりますところの一部過疎の取扱いが継続され、今後も引き続き対策が講じられるよう配慮をしていただきたいと。それについての市長ご自身のお考えは前向きと思いますけれども、聞くところによりますと、この7月7日に全国都市の過疎の会議があるようにお伺いをいたしております。出席に当たりまして、市長ご自身の決意を述べていただきますようお願いをいたします。 ◎市長(篠﨑鐵男君) ご自身の決意ということですが、先ほど述べましたように一生懸命重要施策ですから、真剣に取り組んでいくということはお約束をいたします。また東京でそういう勉強があった時に行きまして、さらに勉強していい方向を見いだすように全力を尽くして頑張ります。ご指導いただきますようにお願いします。 ◆19番(長谷誠一君) 宇城市過疎地域自立促進計画がございます。これも今年でもう失効ですね。ですから企画の方でもこれは市長をトップにしながら新しい計画が出されると思います。是非残されました課題等を十分検討しながら、新しい5年間のまた計画立案をしていただきたいと思っております。それと続きまして、先ほど申し上げましたように過疎化が進まないためにも、市が持っておるところの子育て支援住宅、これにつきましては、小野部田地区にと要望をいたして熱望をしているところでございます。そのようなことでこの件につきましては、小野部田小学校の児童数の減少等も絡んでまいりますので、やはり子育て、今現在ありますところの豊野町の響原団地のように、それに持っているところの入居条件というものを運用をしながら、是非この子育て支援住宅は市長の先ほどの答弁を聞いておりまして、ああこれはいいなと市長から前向きに検討して積極的に検討しますという答弁をいただきましたので、その辺のことをよろしくお願いをいたしておきます。もう確認はいたしませんけれども、私自身は小野部田地区と理解をしてよろしゅうございますでしょうか。 それでは次の質問に移らせていただきます。市民に正しい情報の提供について、ここでお尋ねをいたしてまいります。第一に新市合併による阿曽田市政4年間の取組に対し、市長はどのような評価をされておられるのかお尋ねをしたい。素直に評価されるのか。あるいは身の丈に合わない財政支出等批判されるのか。お伺いをいたします。それは、ここで市民が市の財政の在り方について情報をキャッチし、チェックする市政への関心を高める学習の機会があると考えたからであります。先の市長選で5,600票の大差で当選をされた重みは計り知れないものがあります。しかし、そこには短期決戦、ハコモノづくり、財政破綻夕張市と徹底した空中戦、地上戦があったと思います。そこで発信された情報、宇城市は危ないというメール内容は果たして事実であったのでしょうか。もし、事実であれば篠﨑市政は大ピンチであります。私は良い悪いを論ずる気持ちは毛頭ございません。また、市政を中傷・ひぼうするものでもありません。それは真実を市民とともに知りたいと思うからであります。そこで一宇城市民カレエダさんのメールについて問題提起をいたします。2月6日金曜日1通の文書が届きました。宇城市長選についてインターネットで2月5日木曜日15時41分発信のメールでございました。それは、4ページにわたる長文であり、ご自分で感じたことを一市民の立場として意見を述べられておられました。ここに原文の一部を参考に紹介をさせていただきます。その内容は「近所には両候補者の支持者がおられます。双方とも結果には驚いておられました。私は選挙運動にかかわったことはありません。一選挙人として公正公平に比較検討して1票を入れることにしています。この4年間阿曽田さんはよく頑張って実績を残しつつあり、今変える必要はないと思っていました。私は両候補者に好感を持っています。阿曽田さんは旧5町合併に伴う後処理の約束ごとを履行され、将来への布石も打たれておられ、今の時点での交代では市政にとってマイナスが大きいと私は思っていました。ところが篠﨑陣営から文書が入りました。阿曽田市政は4年間に建設費70億円を使った。このままだと夕張市になると。また、他市町村との比較も数字で上げられ、これは大変だと思いました。そして阿曽田陣営の反論も見なければ一方の意見だけで判断するのは危険であります。公示直前に阿曽田陣営からの反論が入りました。その趣旨は70億円というが合併特例措置によって返済金は約9億円、20年で償還、また全国初の公会計の取組で宇城市の財政は健全で、ハコモノ建設の多くは合併に伴う約束事であったと。また庁舎別棟建設7億1,000万円は実質宇城市負担6,700万円、20年分割で1年返済額わずか310万円というこの文書に再反論がなければ阿曽田さんの反論が正しいことになります。私は篠﨑さんの応援者に再反論すべきだ。立会演説をしたらどうかと言いましたが、再反論はありませんでした。そして1月23日の予定で宇城青年会議所が討論会を呼びかけましたが、中止になったそうです。これは残念なことでした。そして様々な流言飛語が飛び交い、市民は戸惑いました。公の場で双方が疑問点をぶっつけあって、市民の判断材料を提供してほしかったと思いました。結果は、篠﨑さんが当選されました。一市民としての協力は惜しみません。しかし、選挙後に疑問が残りました。配付された文書の数字やデータは表面的には正しいが、その内容はわざと言わずに選挙人に錯覚を与えたのではないか。さらに文書では順番待ちの大型事業総額200億円の内容、また篠﨑さん応援県議は市民1人当たり500万円を超える借金があると演説したそうです。これも数字にはうそはないでしょう。しかしこれは前市長の責任でしょうか。ただ、合併5町の借金を引き継いだものです。もっともらしい数字を上げて市民に錯覚を起こさせるようなやり方は政治家として決してしてはならないことだと思います。双方の違いを公の場で判断を仰ぐべきことであったと感じました。今回の選挙は後味の悪いものだったと感じています。フェアに戦ってほしかったと思いました」こんな情報がインターネット上で全国に流されました。ここで問題にすることは何が真実であるかということであります。市長にお尋ねをいたします。一市民カレエダさんの文書を既にお読みになっていると思いますが、お気持ちはいかがでしたか。ここで申し上げたいことは市民に対する確かな情報の提供であります。市民への最大の行政サービスは正確な情報の提供であります。仮にも誤った情報は市民を混乱に陥れるばかりでなく、市政混乱のもとになります。特に数字は修正がつきません。一度出された数字は消えることはありません。ご承知のとおり行政政策では様々な分野で情報を公開、サービスがなされています。懸命な市民は十分な判断力を持ち合わせていると思います。そのためにも賢明なる市職員はあらゆる情報公開サービスには市民への影響を推測し、親切丁寧に分かりやすい情報を慎重かつ大胆に公開すべきだと思います。 次に、生涯学習の一貫として市民に対する政治に関する学習の提供について。市民は市の財政について、今回の選挙を通し、高い関心を持つようになりました。まず、選挙管理委員会にお尋ねをいたします。選挙関連事務は当然のことでありますが、危険防止及び明るい正しい選挙推進の啓発活動のための予算措置と実践の推進状況についてお尋ねをいたします。また、教育委員会にお尋ねをいたします。今回の選挙で高まった政治への関心を更に意識づけるために何か具体的な社会教育学習は考えられないか。市民並びに関係機関団体等に対し、政治意識の高揚に生涯学習として位置付け、あらゆる機会を通して市民への啓発活動を継続的に実施することは、今後の市政になくてはならぬ啓発推進政策だと思います。いかがでございますでしょうか。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 私については今2つの質問を受けました。前市政への評価について、2番目が一市民カレエダさんのメールについての考え方でございます。お答えいたします。前市政の評価についてでありますが、合併して4年間が経過いたしますが、合併協議で決定されている事項についての処理と新市発展のため、いろいろな取組が行われ、宇城市の草創期を築いていただいたものとまず理解をしております。合併協議会の約束事項について、市のトップとして取り組まないと約束不履行になりますし、内容についての議論はありますが、計画に沿い予定どおり取組がなされたと思っております。 また、宇城市発展のため、いろいろと宇城市独自の政策を立ち上げ、県内はもちろん、全国へと知名度を上げるためにも努力されたことは同じ政治家として私自身評価すべきものと感じています。 しかしながら、少し急ぎすぎた感がなかったでしょうか。いかがだったでしょうか。市民の中には、少々戸惑い感があったのではないかと思っております。長谷議員のどうかとの質問に対し、私の思いとしてのお答えといたします。 次に、2番目の一市民カレエダさんのメールについてお答えいたします。どう感じられたのかとのことでございますが、議員が言われましたカレエダさんという方は、インターネットを利用され、その中で自分のことを、別名カレエダという名前で原稿を載せておられます。今回、その文章を読ませていただきました。書かれた方も見聞きした面白い話として載せてありました。内容は今年2月の市長選挙のことが記載されており、いろいろな考え方があるなあと改めて感じたところであります。カレエダさんの文章を読んでどう感じたか、どうかとの問いでありますが、まず、地元住民市民の皆さんにとりましては、市のトップを決める大事な選挙であったということ、次に宇城市が誕生して4年、前市政の4年間の取組に対して、また候補者双方の主義主張を一選挙民として分析され判断された結果を記載されていたことと認識しております。後半の文章では、前市長の政治手法が書かれておりました。私は私のやり方というものがあります。今回の一般質問の中で関連で私の政治哲学を申し上げております。衆知を集め、いろいろなご意見をいただき、決断すべきは決断する政治こそが、私の目指す政治であります。また、公平公正であり、常に市民の目線で行う政治であるということであります。再度申し上げます。カレエダさんは、書かれた人なりの感想ですので、それはそれとして読ませていただきました。以上、感想といたします。 ◎総務部長(佐藤守男君) ご答弁申し上げます。情報公開の基本的姿勢と正しい明るい選挙の啓発活動の推進づくりについてということで、ご答弁を申し上げます。まず、ご承知のことと思いますが、情報公開制度とは、市民の皆さんが市政や市民生活に関して「見たい、知りたい」と思った時に、市が持っている文書や図画、写真等の公開を請求できる制度でございます。市が持っている情報は、市民共有の財産であり、情報公開は、市民の市政への信頼を確保し、開かれた市政を推進していく上ではなくてはならないものであります。このような認識のもと、市民の基本的人権を尊重しつつ、公文書の開示を請求する権利を明らかにすることにより、市民の知る権利を具体化するとともに、地方自治の健全な発展に寄与するため条例の制定に至っております。宇城市としましては、平成17年1月15日条例第10号として合併と同時に制定されております。公文書の公開として開示請求の件数を報告させていただきますが、平成16年度0件、平成17、18、19、20年度で24件、不開示2件ということで、17年が3、18年が2、19年が10、20年が24ということでそれらの開示請求があり、不開示2件となっております。今、報告を申し上げましたように年々増加傾向にあり、情報公開の流れが市民の皆さんにも浸透しつつあるものと判断いたしております。 ご質問の中で、公文書以外のものの取扱いのお話があったと思いますが、市政に直接関係のある情報など、市民の皆さんに提供すべき情報につきましては、ホームページなどにも掲載しております。が、やはり毎月発行の広報うきで周知を図っているところでございます。 また、開かれた行政を目指しまして、行政懇談会等も計画し、まだ今年度は決めておりませんが、そのようなことも今検討しているところでございます。それと正しい明るい選挙の啓発活動の進捗状況についてでございますが、啓発活動としましては、常時啓発事業として小中学生に選挙への関心を持ってもらい、有権者への啓発として活用するため熊本県主催の明るい選挙啓発作品コンクール募集など、いろいろそういう事業を行っているところでございます。選挙の啓発事業としましては、広報紙により投票日、期日前投票の日程、場所、投票方法等を各世帯に周知するとともに、懸垂幕の提示などを行い、いろいろと選挙の投票率の向上のために啓発を行っております。啓発に要する予算をどのくらい計上しているかというご質問があったと思いますが、今年度は30万円弱を計上させていただいております。そのことにつきましては、衆議院選挙の予定がありますので、そちらの方で啓発活動も含めて対応する予定で例年より少し少なめで計上させていただいております。今後も各種団体の皆さんとも協力を得ながら、日ごろの啓発に心がけ、政治に関心を持ってもらうこと、投票率を上げることなど努力してまいりたいと考えております。 ◎教育部長(川﨑誠君) お尋ねの宇城市における生涯学習としての政治教育の取組についてお答えいたします。 教育基本法第14条第1項に「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない」と明記されております。社会にどうかかわるかという中には、政治に対してどうかかわるかということも含まれていると思います。そういう意味では政治意識を持つことも社会性を持つことの一部と言えると思っています。近年の情報化社会の中で、物事の価値観が個人生活志向に偏っている現在では、若者に限らず社会全体が政治的無関心に陥りやすいと考えています。このような状況から市民の政治意識等の現状をさぐり、政治教育の必要性を考えなければならないと思います。宇城市では、生涯学習の振興策としまして、公民館や社会教育施設等において市民のニーズにあった様々な講座の開設をしております。しかしながら政治教育を扱った講座の開設は今のところありません。宇城市が発行しております「広報うき」や、「議会だより」等を通じて、市民への情報提供を行っている現状であります。 これからは、市民に対する学習情報の提供方策としまして、市民の学習ニーズをとらえつつ、市民が政治にどうかかわっていくか、宇城市の市政や市議会の正しい情報の提供と併せて、日本や世界の政治経済を見据えたグローバルな視点から、近代的課題である政治教育の講座を公民館講座に取り入れるなど、市民の皆さんとともに情報の共有化を図ってまいりたいと考えます。 ◆19番(長谷誠一君) 私は真実を市民に知らせる情報ですね、真実の情報を知らせる機会を作っていただきたい。先ほど答弁の中にありました行政懇談会、旧町別のですね。それをやはりこれだけ今回の選挙で宇城市の情報をもっともっとやっぱり知ってもらいたい。そのためにはやはりおのずと市長が常々申しておられますように、市民と同じ目線の中で入っていって、やはり市のトップとして宇城市にはこういう計画があります。そしてまた今年度の予算はこうなっています。今執行率はこの辺のところまできていますとして、やはり各担当が部を通じた中で市民とひざを交えながら出向いた中で、やはり市民に知らせることが大事じゃないかと思うわけです。せっかく今回の選挙でこれだけ関心を持っていただいた市民、それを逆に宇城市を知るプラス志向の場に私は持っていっていただきたいと思うわけです。それがひいては先ほど教育部長の方で生涯学習の一貫として取り入れるという答弁でございました。これについては、やはり是非やってもらいたい。是非やってもらいたい。そしてこの選挙の啓発活動についても、小学校中学校も生徒に啓発活動として図画や作文あたりをやはり依頼をしておりますので、それならばやはり家庭の中で宇城市を語るような、それだけ関心を持っていただきたいと思うわけです。子どもが「お父さんお母さん爺ちゃん婆ちゃん明日は選挙ばい、行かなんばい」ていうぐらい、子どもにもやっぱり関心を持っていただき、そしてやはり投票率アップのためにも宇城市のためにもやはり参加する自分は権利があるんですから、それを放棄しないようにやっぱり関心を持っていただきたいと思うわけでございます。 あと残り時間1分ほどでございますが、私は宇城市を思う市長に、宇城市を思われる市長に最後に言葉をかけてみたいと思います。 市長、「船頭多けりゃ船山に登る」もう1回言います。「船頭多けりゃ船山に登る」の例えがあります。市長ご自身の信念と鉄のように硬い初志貫徹の精神で宇城市のかじ取りをお願いいたします。質問を終わります。 ○議長(末松立身君) これで、長谷誠一君の一般質問を終わります。以上で一般質問は全部終了しました。これで一般質問は終わります。 ここでしばらく休憩します。             -------○-------               休憩 午後2時23分               再開 午後2時36分             -------○------- ○議長(末松立身君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。             -------○------- △日程第2 報告第4号 平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について △日程第3 報告第5号 平成20年度三角町振興株式会社の経営状況の報告について △日程第4 報告第6号 平成20年度不知火温泉有限会社の経営状況について △日程第5 報告第7号 平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報告について ○議長(末松立身君) 日程第2、報告第4号平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてから、日程第5、報告第7号平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報告についてまでを一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。市長、篠﨑鐵男君。 しばらく休憩をします。             -------○-------               休憩 午後2時38分               再開 午後2時40分             -------○------- ○議長(末松立身君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。提案理由の説明を求めます。市長。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 提案理由の説明を申し上げます。平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告であります。港振興事業外、41件です。地域活性化生活対策臨時交付金を含め、翌年度繰越額総額23億1,820万1千円になっております。次に平成20年度の三角町振興株式会社不知火温泉有限会社有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報告についてであります。自治法の規定により平成20年度の各々の経営状況を報告するものであります。 ○議長(末松立身君) 提案理由の説明が終わりました。 次に、報告第4号平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について、詳細説明を求めます。 ◎総務部長(佐藤守男君) それでは、報告第4号平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について、詳細にご報告を申し上げます。 本件は、地方自治法、資料をお出しいただきたいと思います。繰越計算書をお渡ししてあると思います。よろしくお願いいたします。本件は、地方自治法施行令第146条第2項に基づき報告するものでございます。前回の3月定例議会で繰越明許費として43件総額28億3,319万8千円ご承認いただいたところでございますが、お手元の報告第4号、別冊の平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書のとおり、今回42件総額23億1,813万1千円を実繰越額として報告いたします。主に平成20年度の国の補正予算に伴います事業でございまして、別冊に米印をしております。地域活性化緊急安心実現総合対策交付金及び生活対策臨時交付金の対象事業で30件の総額12億4,813万9千円、それと物産館建設事業3億1,264万8千円、松合漁港漁場集落環境整備事業などのほ場漁港改良事業4億6,068万円を翌年度へ繰り越すことといたしております。 以上のとおり報告いたしますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(末松立身君) 次に、報告第5号平成20年度三角町振興株式会社の経営状況の報告についてから、報告第7号平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報告についてまでの詳細説明を求めます。 ◎経済部長(中野透君) それでは、まず報告第5号から報告をいたします。報告第5号平成20年度三角町振興株式会社の経営状況について報告します。地方自治法第243条の3第2項及び地方自治法施行令第173条第1項の規定に基づき、報告するものであります。三角町振興株式会社の設立は、平成2年3月で総株数314株、出資金総額1,570万円のうち、宇城市で200株、1,000万円を出資しております。他の株主としましては、商工会10株、九州商船10株、JA熊本うき農協2株、九州産交10株、株式会社ニューナポリ10株、三角町物産振興60株及び個人出資者12株であります。 別冊報告書第1ページお願いをいたします。まず、1ページの貸借対照表について説明いたします。資産の部では、現金、預金等の流動資産が3,843万1,025円、工具、器具、備品類等の固定資産が113万3,720円で資産合計3,956万4,745円となっております。負債、純資産の部では、販売受託、買掛金、未払費用等の流動負債が1,763万5,231円、長期預り金の固定負債が156万5,000円で負債合計1,920万231円であります。資本金は、先ほど説明しましたとおり、1,570万円でございます。それに利益剰余金の466万514円があり、純資産合計が2,036万4,514円となりましたので、負債、純資産合計としては、3,956万4,745円となっております。 次に2ページお願いいたします。損益計算書について説明いたします。売上高が6,997万3,693円となっておりますが、内訳は記載のとおりであります。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益は、4,301万2,946円となっており、さらにこれから販売費及び一般管理費を差し引いた営業損益は、マイナスの161万1,659円となっております。次に営業外損益の部ですが、営業外収益から営業外費用の雑損失を引いた残りの経常利益金額が、マイナス39万9,790円となりました。これに法人税、住民税及び事業税を増減した後の当期純利益金額はマイナス58万2,290円となりました。 4ページをお開きください。平成21年度の事業計画については4ページ及び5ページに記載しております。基本理念、基本方針に基づき、5ページにあります重点施策として、1、売上げアップを目指し、お客様満足度向上を図る。2、農水産物の安定的生産と出荷体制の構築をする。3、連携の重要性、情報の共有化を進めるため、農水産物出荷協議会、テナント、社員との意思疎通を考慮し、活力ある事業展開に努める。4、売上げ目標は、10%アップを目指す。5、販売費、一般管理費は、費用対効果を検討し、無駄をなくし、効果ある支出に努める。6、三角駅前フィッシャーマンズワーフ10周年事業を実施する。7、三角駅前フィッシャーマンズワーフ軒樋及び農水産物の搬入方法の変更を検討実施する。以上の7項目を上げて、事業展開を行っていく計画であります。 平成21年度の収支予算につきましては、6ページ及び7ページに記載しております。この収支予算に基づき、経営努力を継続していくとのことでありました。 以上、三角町振興株式会社の経営状況のご報告をいたしました。 続きまして、報告第6号平成20年度不知火温泉有限会社の経営状況について報告いたします。地方自治法第243条の3第2項及び地方自治法施行令第173条第1項の規定に基づき報告するものであります。 不知火温泉有限会社の設立は、平成7年9月で総株数660株、出資金総額3,300万円のうち、宇城市で630株、3,150万円を出資しております。他の株主としましては、商工会、農協及び漁協であり、それぞれ10株ずつの出資であります。 まず、報告書の1ページをお願いいたします。1ページの貸借対照表について説明いたします。資産の部では、現金・預金等の流動資産が4,457万1,925円、建物・機械設備等の有形及び無形投資等の固定資産が2,824万4,735円で、資産合計7,281万6,660円となっております。負債の部では、買掛金・未払金等の流動負債が1,954万8,240円、退職給付引当金の固定負債として65万9,689円で負債の部合計が2,020万7,929円であります。資本金は先ほど説明しましたとおり3,300万円であります。それに利益剰余金や別途積立金並びに繰越利益剰余金を合わせた純資産の部合計が5,260万8,731円となり、負債及び純資産の部合計として7,281万6,660円となっております。 次に2ページお開きください。2ページの損益計算書について説明いたします。純売上高が1億4,680万8,529円となっております。内訳は、券売機売上など記載のとおりでございます。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益は9,431万1,889円となっており、さらにこれから販売費及び一般管理費を差し引いた営業利益金額がマイナス2,456万7,684円となっております。次に、これに営業外収益から営業外費用を増減した経常利益金額がマイナス1,454万5,675円となりました。これに法人税、住民税及び事業税を差し引いた後の当期末純利益金額マイナス1,473万9,238円となり、これが平成20年度決算額ということであります。 6ページをお開きください。不知火温泉有限会社の利用客数についての前年対比表を見ていただきますと分かりますが、温泉、レストランの利用客は、全部下回っており物産館のみ利用客が増加しております。 7ページをお開きください。対前年比売上げ比較表を見ますと、合計では対前年度売上げは、ほぼ前年並みであります。個別の売上げでは、入浴客の温泉とレストランの売上げが前年度に対して大きく減少しております。ちなみにふるさと交流センターにつきましては、開設後13年を経過し、施設の老朽化による維持補修等を昨年度から順次実施しているところであります。入館者については、平成13年の21万1,500人をピークに来館者が減少してきましたが、今後計画的な対策を講じていかなければならないと考えております。 8ページをお開きください。21年度の会社の事業計画としまして、1、高齢者への呼び込み戦略としてマイクロバスを利用した宴会送迎、グラウンドゴルフ等のパックの勧誘、若年層の呼び込み戦略として広告宣伝の見直し、施設の装飾・イベント開催、3番目にレストランメニュー等の充実、4番目に市内・市外等の入館料を検討などを実施することとしています。現在集客のための方策や経営診断等を実施検討しているところでございます。 以上、不知火温泉有限会社の経営状況のご報告でありました。 続きまして、有限会社アグリパーク豊野の経営のご報告を申上げます前に誠に申し訳ありませんが、資料の6ページをお開きください。表の見出しとして一部訂正方をよろしくお願いをいたします。H10年度~H19年度となっておりますけども、H11年度~H20年度これに訂正方よろしくお願いいたします。どうも申し訳ありませんでした。 それでは、報告第7号平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況について報告いたします。地方自治法第243条の3第2項及び地方自治法施行令第173条第1項の規定に基づき報告するものであります。有限会社アグリパーク豊野の設立は、平成16年1月で総株数274株、出資金総額1,370万円のうち、宇城市で220株、1,100万円を出資しております。他の株主としては、農協20株、振興協議会28株、商工会6株であります。これは、前年度報告から変更はありません。 まず、資料の1ページお願いいたします。比較貸借対照表について説明いたします。資産の部では現金預金等の流動資産が2,761万3,104円、建物重機等の固定資産が482万8,804円で資産合計3,244万1,908円となっております。負債、資本の部では、流動負債が285万7,727円でその主な原因は、買掛金、未払金等があります。資本金は、先ほど説明いたしましたとおり、前年度と同様1,370万円でございます。それに利益剰余金を合わせ純資産合計が2,867万6,981円となり、負債、純資産合計としては、3,244万1,908円となっております。 次に2ページお願いいたします。比較損益計算書について説明いたします。営業損益の部ですが、売上高につきましては、物産館売上及び青空市場の受託販売手数料で2億1,170万984円となっております。売上高から売上原価を差し引いた売上総利益は、2,935万4,582円となっており、さらにこれから販売費及び一般管理費である2,987万1,969円を差し引いた営業利益金額は、マイナス51万7,387円となっております。 次に、営業収益が343万4,531円ある中から3ページの営業外費用として宇城市に60万円を寄附と雑損失1万1,446円を差し引いた後の経常利益が230万5,698円になります。これに法人税、住民税等を差し引いた後の当期末処理利益が141万9,487円の黒字となっております。アグリパーク豊野の経営状況につきましては、健全に運営されていると思われます。 6ページお開きください。平成19年度と平成20年度の売上げ対比表では、物産館の売上げが3,926万1,006円から、3,607万2,330円となり、差引き318万8,676円の減収なのに対して、青空市場の売上は、1億7,842万3,381円から1億7,555万8,188円の差引きで、286万5,193円で減収となり、全体の売上金額で605万3,869円の減収となりました。この原因としましては、青空市場で夏場の天候不順により、農産物が不足し、品ぞろえができなかったことや、営業日数が本年度は曜日の関係で少なかったこと、これに対し物産館の売上は、進物用商品の生産が減少し、出荷数量の減少が販売額の減少につながったものと思われます。売上額は減少しましたものの販売費及び一般管理費等の削減等により、3ページに記載の経常利益は、対前年度比で179万2,497円の増額になったものと思われます。 8ページお願いいたします。今後21年度の事業計画としましては、アグリパーク豊野の独自色を出す発想と宣伝方法を検討し、青空市場につきましては、まず出荷農産物の十分な品ぞろえ、徹底的な品質管理、それに消費者サイドからの運営を行い、物産館にしましては、地元商品、農産物の品ぞろえを行い、集客力の向上を目指して魅力ある青空市場、物産館づくりを目指していくとされております。 以上、有限会社アグリパーク豊野の経営状況のご報告をいたします。 ○議長(末松立身君) 報告第4号から報告第7号までの詳細説明が終わりました。これから報告第4号から報告第7号までの質疑に入ります。質疑はありませんか。             [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(末松立身君) 質疑なしと認めます。これで、報告第4号平成20年度宇城市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告についてから、報告第7号平成20年度有限会社アグリパーク豊野の経営状況の報告についてまでを終わります。             -------○------- △日程第6  議案第40号 宇城市職員特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について △日程第7  議案第41号 宇城市手数料条例の一部を改正する条例の制定について △日程第8  議案第42号 宇城市立児童館条例の一部を改正する条例の制定につい              て △日程第9  議案第43号 宇城市敬老祝金条例の一部を改正する条例の制定について △日程第10 議案第44号 宇城市三角センター条例の一部を改正する条例の制定について △日程第11 議案第45号 宇城市市道路線の認定について △日程第12 議案第46号 平成21年度宇城市一般会計補正予算(第1号) △日程第13 議案第47号 平成21年度宇城市介護保険特別会計補正予算(第1号) △日程第14 議案第48号 平成21年度宇城市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号) △日程第15 議案第49号 平成21年度宇城市水道事業会計補正予算(第1号) △日程第16 議案第50号 平成21年度宇城市下水道事業会計補正予算(第1号) △日程第17 議案第51号 平成21年度国民健康保険宇城市民病院事業会計補正予算(第1号) ○議長(末松立身君) 日程第6、議案第40号宇城市職員特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから、日程第17、議案第51号平成21年度国民健康保険宇城市民病院事業会計補正予算(第1号)までを、一括議題とします。これから質疑に入ります。通告がありますので、これを許します。5番、髙田幸夫君。 ◆5番(髙田幸夫君) 5番、髙田です。今回提案をされました内容につきまして、質疑を行います。まず、1つは、土木費の中でありますが、款7、項8、目2の急傾斜地崩壊対策事業ということで、負担金900万円がついております。この内容につきましてでありますが、急傾斜地につきましては、県の認定となっておるわけでありますが、宇城管内いくつか指定をされてあります。この中に松橋町の岡岳がありますが、ここは以前は急傾斜地の認定をしてあったんですが、近ごろは外れているような形になっておると私は思っております。それでこの900万円の負担金の中に、この岡岳の部分はどうなっているのかについて質問をいたしたいと思っているところであります。岡岳の急斜面の南側は、雨が降りますと水がどんどん出まして、下に住んでいる方は非常に危険だということで感じておるところでありますので、以前、実は私が商工観光の担当をしております時に、合併前にあそこは危険性があるからということで、防護壁をしようということで検討をしていたんですが、合併にまぎれましていつのまにかそれが法定協の中から削られていたものですから、以前から非常に気になっておりまして、そのままの形になっていますものですから、どうにか今後の対応ができないものかということで、質疑をするものであります。 それと2点目に財産管理の面でありますが、財産の管理と公園の管理という二面からの話でありますが、商工観光の公園管理の中には松合の和田公園の名前が出てきておるんですが、いずれにしても市有地をちゃんとした形で公園として利用しようということであります。これにつきまして松橋町曲野に金ヶ崎というため池がありますが、この跡地利用でありますが、これも5年ぐらい前に水利権を放棄しますということで、埋め立ててほしい、その後は公園にしてほしいという要望が毎回ありまして、その時たまたま私担当していたものですから、新幹線の廃土を埋めてそのままに今現状なってます。背高泡立草が今どんどん立ってまして、ちょっとよろしくないなという感じがしてますので、これについても今からの課題でありますが、地元住民の方々とよく話合いをされて跡地利用についても先ほどちょっと一般質問の中で申しましたが、近くの人にとってみますと、いい児童公園みたいなものになるんではないかなという気がしてます。地元からの要望書も出ているようでありますので、これについてもご検討方よろしくお願いしたいと思います。 それと3点目に有害鳥獣被害防止の件でありますが、これは林業総務費の中に捕獲ということでお金が計上されてあるわけでありますが、鉄砲撃つ人たちの話を聞いていますと、固定したお金しか来ないものだから地元とか農協等からいろいろカラスの被害とかがいっぱい出てくるが、それでは弾代がないからもうされんという話をよく聞いています。それでは一定程度そういう農産物の被害が出てくる場合につきましては、やはり一定程度の予算措置をしていただいて、される状況を特に秋から春にかけての話としては、特に萩尾一帯がカラスがいっぱい出るものですから、非常にそういう意味では少し弾代等の補充等もちゃんとできるような形にしていただいて、農家の方が安心・安全に仕事ができる体制をとってほしいと思っておりまして、今後のこれも検討課題になると思いますのでせっかくの機会でありましたから、この3点にわたりましてご質疑をするところであります。どうぞよろしくお願いをしておきます。 ◎土木部長(前田典洋君) 髙田議員の質疑にお答え申し上げます。ただいまありました急傾斜地崩壊対策事業でございますけれども、この900万円につきましては、豊野町山崎地区の防災事業と小川町舞鴫地区の急傾斜対策事業の900万円でございまして、岡岳については入っておりません。急傾斜地崩壊危険区域指定の基準につきましては、崩壊する傾斜度が30度以上あること。急傾斜地の崖の高さが5m以上であること。急傾斜地の崩壊により危害が生じる恐れのある人家が5戸以上であることが基準でございます。急傾斜地の崩壊による災害を防止するためには、崩壊の恐れがある急傾斜地でその崩壊により相当数の居住者、その他のものに危害が生じる恐れがある急傾斜地について速やかに急傾斜地崩壊危険区域の指定を行い、急傾斜地法に基づく災害の防止に努める必要がございます。急傾斜地崩壊危険区域指定につきましては、平成12年4月から地方自治法が改正され、当該指定基準は都道府県知事において行うこととされております。この地区につきましては、集中豪雨等による急傾斜地の崩壊による災害も十分予想されます。今後速やかに現地踏査等を行い、急傾斜地の崩壊による災害を防止し、若しくは最小限に止めるため急傾斜地崩壊危険区域として県の指定ができるよう努めてまいりたいと思っております。 ◎総務部長(佐藤守男君) 2点目の曲野金ヶ崎ため池市有地の跡地利用につきましてお答え申し上げます。金ヶ崎ため池の埋立てにつきましては、平成15年旧松橋町役場において新幹線工事により発生する廃土置場ということで計画されました。実施理由といたしましては、当時農業用ため池であった金ヶ崎ため池を管理している水利組合の農地が農地転用等で農業用水としてほとんど利用しなくなったこと。それと同時にこのため池の隣接宅地の法面が洗掘されて危険な状態となっていたため、この解決策も含め計画されました。しかしこのため池は、隣接する曲野台団地全域の調整池の機能を有しておりましたため、ため池の半分程度約1,500㎡を埋め立て、平成17年に工事が完了し現在に至っております。当時しゅん工後の計画も明確でないまま工事が実施されたことによりまして、現在ご指摘のとおり荒地状態となっております。これまで土地の利用計画につきまして、地元の曲野区長及び役員の方との協議の中では、埋立地を整地して花などを植えて公園化する。あるいは駐車場として利用するなどといった案が出ておりますが、どれも結論が出ないまま現在に至っております。ご指摘のとおり何らかの対応をしなければならないと考えております。今後地元の要望等を踏まえ協議した上で埋立地の有効活用を図っていきたいと考えております。 ◎経済部長(中野透君) 経済関係につきましては、有害鳥獣被害防止についての件でございますけれども、近年有害鳥獣による農作物被害が多発しております。今では宇城市全域で年間を通じて、いのしし、カラス等の駆除申請があります。免許を有する地元猟友会に委託し駆除をお願いしているところであります。現在宇城市には猟友会が3支部、旧5町でつくっていらっしゃいますけれども、3支部ありますが、駆除は旧町単位の区域の許可範囲でお願いをしています。本年度も当初の骨格予算で125万円を計上していますが、ここ数年申請件数も増え猟友会の出動回数も多くなり、ご指摘のとおり年度末には委託不足が生じ、現場では思うような駆除ができないという現状と理解をしております。適正な駆除を実施するためには委託費が駆除の出動手当、日当1千円でございます。実弾、弾代であることから、補足分は当然支払うべきものと考えております。猟友会から予算増額の要望をいただいておりますし、3月議会の建設経済常任委員会でも、強い増額の要望があっているところでございます。予算執行状況を見ながら不足する場合は次期の補正予算で増額提案をしていきたいと考えております。 ◆5番(髙田幸夫君) 3点にわたりまして申し上げましたが、いろいろ善処方していただけるような気はしております。是非ともよろしくお願いしておきまして私の質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(末松立身君) これで質疑を終結します。             -------○------- △日程第18 議案第52号 工事請負契約の締結について(長崎久具線地方道路交付金工事) ○議長(末松立身君) 次に日程第18、議案第52号工事請負契約の締結について、長崎久具線地方道路交付金工事を議題とします。提案理由の説明を求めます。 ◎市長(篠﨑鐵男君) 提案理由の説明を申し上げます。長崎久具線地方道路交付工事請負契約締結を地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第5号並びに宇城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得、又はそれに関する条例(平成17年宇城市条例第47号)第2条の規定により、議会の議決を経る必要があります。これがこの議案を提出する理由であります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(末松立身君) 提案理由の説明が終わりました。次に、議案第52号の詳細説明を求めます。 ◎土木部長(前田典洋君) それでは、議案第52号工事請負契約の締結について、詳細説明を申し上げます。追加議案の2ページと追加議案説明資料の2ページ、3ページをお開きください。工事番号地方道第A-3号、工事名、長崎久具線地方道路交付金工事、工事場所、宇城市松橋町東松崎地内であります。工期につきましては、議決の翌日から平成22年1月29日まで。契約金額1億7,850万円、契約の相手方は、三洲・高橋建設工事共同企業体、代表者、熊本県宇城市三角町波多2886番地9、三洲建設株式会社、代表取締役吉田孝夫。入札の方法は、共同企業体8社による指名競争入札でございます。この案件につきましては、地方自治法第96条第1項第5号並びに宇城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。今回の工事につきましては、工事設計額がおおむね2億円でありますので、宇城市建設工事共同企業体運用基準により、構成2社による共同企業体で工事施工を行うことといたしました。指名業者の選定につきましては、工事金額、工事の内容、工事の特殊性など、検討しました結果、Aグループを県内最上クラスとBグループを宇城市内のAランク業者で当該工事を確実かつ円滑に施工することができると判断し、指名願いを登録、資格、過去2年間の受注高、技術者数、経営状況また宇城市建設工事共同企業体運用基準等に適合しているかなど、総合的に検討し、業者を選定しました。5月15日の指名審査会を経て、同日予備指名通知Aグループ8社、Bグループ8社を発送、5月22日予備指名の結果、8社のJV申請を受付、審査を行っております。同日本指名の通知、6月9日に入札を執行し、翌日落札者との仮契約を締結し、本日にいたっております。以上で詳細説明を終わります。ご審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(末松立身君) 議案第52号の詳細説明が終わりました。これから議案第52号の質疑に入ります。質疑はありませんか。             [「なし」と呼ぶ者あり] ○議長(末松立身君) 質疑なしと認めます。 議案第40号宇城市職員特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから、議案第52号工事請負契約の締結について、長崎久具線地方道路交付金工事までにつきましては、お手元に配付しております平成21年第2回宇城市議会定例会委員会付託議案一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託します。             -------○------- △日程第19 同意第1号 固定資産評価委員の選任について(河田 信之氏) △日程第20 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について(古田 弘子氏) △日程第21 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について(喜津木 司朗氏) △日程第22 諮問第4号 人権擁護委員候補者の選定について(坂﨑 秀直氏) ○議長(末松立身君) 日程第19、同意第1号固定資産評価委員の選任について、河田信之氏から、日程第22、諮問第4号人権擁護委員候補者の推薦について、坂﨑秀直氏までを一括議題とします。ここで執行部から発言の申し出がありますので、これを許します。 ◎総務部長(佐藤守男君) 今定例会に市長提出議案等説明資料として皆様に配付をいたしております説明資料の中で誤字がありましたので、訂正をお願いするものでございます。説明資料の62ページでございますが、氏名の人権擁護委員として今回推薦についての提案、諮問をお願いを申し上げている中で喜津木司朗様のシが漢数字の四になっております。正しくは司のシでございますので、ご訂正方お願いするところでございます。よろしくお願いします。それと先ほど報告第4号からの提案理由の説明にあたりまして、私の不手際から皆様にご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ありません。お詫び申し上げます。 ○議長(末松立身君) これから質疑に入りますが、通告はありません。したがって、質疑なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっています同意第1号から諮問第4号までについては、委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。            [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(末松立身君) 異議なしと認めます。したがって、同意第1号から諮問第4号までについては、委員会付託を省略することに決定しました。 これから同意第1号から諮問第4号までの討論に入りますが、通告はありません。したがって、討論なしと認めます。 これから同意第1号、固定資産評価委員の選任について、河田信之氏を採決します。採決は起立によって行います。同意第1号は、これに同意することに賛成の方は起立願います。                [賛成者起立] ○議長(末松立身君) 起立全員です。したがって、同意第1号は同意することに決定しました。 これから諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦について、古田弘子氏を採決します。採決は起立によって行います。諮問第2号は、適任と答申することに賛成の方は起立願います。                [賛成者起立] ○議長(末松立身君) 起立全員です。したがって、諮問第2号人権擁護委員候補者の推薦について、古田弘子氏は適任と認め、答申することに決定しました。 これから諮問第3号人権擁護委員候補者の推薦について、喜津木司朗氏を採決します。採決は起立によって行います。諮問第3号は、適任と答申することに賛成の方は起立願います。                [賛成者起立] ○議長(末松立身君) 起立全員です。したがって、諮問第3号人権擁護委員候補者の推薦について、喜津木司朗氏は適任と認め、答申することに決定しました。 これから諮問第4号人権擁護委員候補者の推薦について、坂﨑秀直氏を採決します。採決は起立によって行います。諮問第4号は、適任と答申することに賛成の方は起立願います。                [賛成者起立] ○議長(末松立身君) 起立全員です。したがって、諮問第4号人権擁護委員候補者の推薦について、坂﨑秀直氏は適任と認め、答申することに決定しました。             -------○------- △日程第23 請願第2号 特別養護老人ホーム増床確保についての請願書 △日程第24 請願第3号 特別養護老人ホーム増床確保についての請願書 △日程第25 請願第4号 宇城市立豊野小学校の校舎改築並びに一貫教育導入についての請願書 △日程第26 陳情第3号 要望書 ○議長(末松立身君) 次に日程第23、請願第2号特別養護老人ホーム増床確保についての請願書から、日程第26、陳情第3号要望書までを一括議題とします。請願第2号及び請願第3号については、所管の民生常任委員会に、請願第4号については、所管の文教常任委員会に、陳情第3号については、所管の総務常任委員会にそれぞれ審査を付託します。             -------○------- △日程第27 休会の件
    ○議長(末松立身君) 日程第27、休会の件を議題とします。 お諮りします。 明日12日及び来週15日は、各常任委員会の審査のため、また16日及び17日は議事整理のため休会にしたいと思います。これにご異議ありませんか。            [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(末松立身君) 異議なしと認めます。したがって、12日及び15日から17日までは休会にすることに決定しました。 なお、13日及び14日は、市の休日のため休会であります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。本日は、これで散会します。             -------○-------               散会 午後3時29分...